配合飼料供給価格500円値下げ JA全農2013年12月17日
JA全農は12月17日、平成26年1?3月期の配合飼料価格を決めた。
同期の価格は10?12月期に比べて全国全畜種総平均1トンあたり約500円値下げする。具体的な改訂額は、地域・畜種・銘柄別で異なる。
価格を下げたのは、トウモロコシのシカゴ定期が下落したことが要因。これで2期連続の前期比値下げとなった。
JA全農があわせて公表した、最近の飼料情勢は次の通り。
【飼料穀物】
シカゴ定期は9月上旬には1ブッシェル(約25.4kg)460セント前後だったが、今期は単収が上昇し大豊作の見通しとなり、また、11月の米国農務省の需給見通しで期末在庫率が大きく改善したことなどから、12月には同420セントまで値下げした。
今後も相場は安定的に推移する見込み。
【大豆粕】
シカゴ定期は、9月下旬には1トン460ドルほどだったが、米国産の期末在庫率が5%ほどで低迷し、また、東南アジアでの需要が増えていることから、12月には同500ドルほどになった。
需給がひっ迫していることから、今後も高値で推移する見込み。
【海上運賃】
米国ガルフ・パナマックス型海上運賃は、9月上旬には1トン46ドルだったが、中国向けの鉄鉱石や石炭の輸送需要が増えたため、10月中旬には一時同60ドルまで上昇した。
現在は同55ドルほどとなっており、今後も堅調に推移する見込み。
【外国為替】
11月に米国の金融緩和政策が継続される見通しとなったことから、円を売って株を買う動きが強まった。
今後も米国の景気回復への期待感から、緩やかに円安がすすむ見込み。
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