給食がない日も牛乳を飲もう「土日ミルク」 Jミルク2022年12月20日
Jミルクは「学校給食がない日も牛乳を飲もう」をテーマに小中学生を対象に家庭で牛乳の飲用促進する取り組み「土日ミルク」を展開する。
左からJミルクの内橋専務、田中さん、辻さん、上西教授
小中学生の1日当たりカルシウム推奨量は650~1000mgとされているが、Jミルクによると給食がない日には1日の摂取量が200~470mgにとどまるという。
カルシウムは骨を作るだけでなく、筋肉を収縮させる作用、神経細胞機能の調節、造血など重要な働きがあり、人間は「カルシウムがないと生きていけない」(上西一弘女子栄養大学教授)。
骨はカルシウムの貯蔵庫であり骨を大きくしてしっかり貯め込み、成長期に最大骨量をいかに高めるかが大人になってからの健康維持に重要だという。
「土日ミルク」は農水省とJミルクが今年6月に立ち上げた「牛乳でスマイルプロジェクト」の一環として実施。全国の小中学校への啓発ポスターや、牛乳や乳製品のアレンジレシピ―フレットの配布、ゲーム性の高い食育プログラム開発と提供などを行っていく。
12月16日に行われた「土日ミルク」プロジェクト発足発表会では、Jミルクの内橋政敏専務理事が給食のある日は牛乳の約2割が学校給食用として出荷されており、一方、学校の休暇期間は牛乳消費量が大きく減少するだけでなく、子どもたちのカルシウム不足が懸念されるとして、子どもの健康と成長を後押しするとともに、牛乳乳製品の安定供給を図っていくプロジェクトの意義を話した。
ゲストには元体操選手の田中理恵さんとママタレとして子育て層に人気の辻希美さんが登場。女子栄養大学の上西一弘教授とトークセッションを行った。
田中さんは子どもの頃はおやつが牛乳とジャコだったことなどを話し、とくに体操競技をするなかでは「体のなかから強くする意識」で牛乳の摂取など心がけたといい、5歳の子どもにも牛乳の大切さをしっかり伝えていきたいと話した。
4人の子どもを育てる辻さんは1回の買い物で牛乳6本を購入。「水分を摂ると言えば、牛乳」というほどの習慣となっているという。シチューやナポリタンのソースにも牛乳を加えるなどで「牛乳でおいしくアレンジできることを知ってほしい」と話した。
上西教授は牛乳を日常的に摂取している人のほうがメタボになりにくく、ウエストも細いなどの研究データや、足がつりにくいなどの効果を紹介し土日にも「牛乳を飲む習慣」が大事などと強調した。
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