酪農DX「Farmnote Gene」ゲノム検査市場で国内シェアNo.1に ファームノート2025年5月9日
酪農デジタル・トランスフォーメーション(DX)のリーディングカンパニー、ファームノート(北海道帯広市)は、酪農生産者向けに乳牛の遺伝子情報(ゲノム)解析サービス「Farmnote Gene(ファームノート ジーン)」が、2025年1月検査分において国内No.1のシェアを獲得したことを発表。CDCB(全米乳牛改良協議会)に提出された日本からの月間検体数6069のうち、Farmnote Geneによる検体数は3000を超え、国内シェアは50%を突破した。
Farmnote Geneは、牛の遺伝的能力を分かりやすく把握できるゲノム情報サービスとして2022年3月にスタート。現在では、遺伝子情報をもとに牛の繁殖能力をスコア化した独自指標「繁殖インデックス」をリリースした。
「繁殖インデックス」は、Farmnote Cloudに蓄積された500万回を超える授精データとゲノム検査データに基づいて開発された指標で、繁殖性に優れた個体を早期に見極め、データに基づいた繁殖戦略を立てることが可能となった。
Farmnote Geneは、検査結果とFarmnote Cloudを連携させることで、「この子の遺伝子を残すべきか」という5年後の牧場経営を左右する問いに、確かなデータで回答。牧場の改良方針により、2つのゲノム検査が選択できる。
また、検査結果とジェネティクスサービス提供のメイティング(遺伝的な組み合わせを考慮した牛の交配計画)の活用により、目的に応じた交配を精度高く実施。最速でゴールに到達できる育種設計を実現する。
さらに、ファームノート独自の「繁殖インデックス」は、ビッグデータに基づき、牛一頭ごとの「産む力」を科学的に数値化する。乳牛の生涯にわたる経済的価値を示す指標であるNM$が低く、繁殖インデックスのスコアが高い個体には和牛受精卵を移植し、交雑牛以上の価格で販売。後継牛確保と個体販売によるキャッシュ創出を両立する、牧場収益最大化の戦略を設計できる。
「数字が見えるから、判断が変わる」と話す那須野さん
このサービスを導入した那須野牧場の那須野さんは、「初めて数値を見たときは、予想と違いすぎて驚いた。"見えていたはずの牛"なのに、NM$(ネットメリット)を見るとマイナス台。目利きでは分からない部分が見えることで、"本当に良い牛"が明確になる」とコメントしている。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(156)-改正食料・農業・農村基本法(42)-2025年8月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(73)【防除学習帖】第312回2025年8月23日
-
農薬の正しい使い方(46)【今さら聞けない営農情報】第312回2025年8月23日
-
イタリア旅行の穴場 ブラッチャーノ湖とアングイッラーラ【イタリア通信】2025年8月23日
-
【注意報】早植え、普通期水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 熊本県2025年8月22日
-
【役員人事】JA全中(8月21日)2025年8月22日
-
JA全中専務に秋吉亮氏が就任(8月21日付)2025年8月22日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】コメ騒動の消費者側の要因2025年8月22日
-
(449)フードセキュリティの盲点:食卓を握る冷蔵・冷凍技術【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年8月22日
-
【JA人事】JAにしたま(東京都)新組合長に中村勝司氏(6月25日)2025年8月22日
-
ジェラート「カザロ」12周年祭 特別価格や限定商品、試食も JA全農福島2025年8月22日
-
新たなブランド米「白銀のひかり」 を視察研修 岩手県JA稲作部会連絡協議会2025年8月22日
-
「福岡県産ぶなしめじ・えのきフェア」25日から開催 JA全農2025年8月22日
-
「AMAZING COFFEE」とコラボ みのるダイニング札幌で限定アイテム販売 JA全農2025年8月22日
-
なめらかな食感と濃厚な味わいのイチジク「博多とよみつひめフェア」開催 JA全農2025年8月22日
-
「もしもFES渋谷2025」に「ザブトン教授の防災教室」を出展 JA共済連2025年8月22日
-
JA兵庫南特産「志方いちじく」予約販売開始 先着20人限定で300円OFF2025年8月22日
-
銘柄米の表示管理・偽装対策のDNA検査 新たに15品種を追加 ビジョンバイオ2025年8月22日
-
エコ農産物のPR販売拠点 今秋、都心にオープン 東京都2025年8月22日
-
2025年度研修No.5「間違いだらけの環境制御」開催 千葉大学植物工場研究会2025年8月22日