酪農危機に挑む夏 福岡の温浴施設が雪印メグミルクとコラボイベント開催 ナカシロ2025年7月3日
「照葉スパリゾート」など温浴複合施設を運営する株式会社ナカシロは7月12日~8月31日、「照葉スパリゾート本店」(福岡市)と「照葉スパリゾート門司店」(北九州市)で、5月に創業100周年を迎えた雪印メグミルクとのコラボ企画「お風呂で牛乳は文化!ミルクの恵みで、ととのう毎日。」を開催する。

同イベントは、日本の食卓から牛乳が消える危機に直面する酪農家への支援と、風呂上がりの牛乳という日本の大切な文化を次世代に繋ぐための、照葉スパリゾートからのメッセージ。
近年は牛乳の消費が減少しており、日本の酪農業は深刻な危機に直面している。中央酪農会議が2024年11月15日から25日にかけて実施した全国の酪農家236人を対象とした緊急調査によると、2024年10月には日本の酪農家戸数が初めて1万戸を割り込み、9960戸にまで減少。さらに、酪農家の58.9%が赤字経営に陥り、約半数にあたる47.9%が離農を検討していることが明らかになっている。
一方、消費者の98.0%が国産の新鮮な牛乳が飲める環境を維持したいと考えているにもかかわらず、65.4%の消費者が酪農家の減少を知らないという意識のギャップも存在する。こうした状況を受け、コラボイベントでは雪印メグミルクの100年の歴史と牛乳の魅力を改めて紹介。牛乳を身近に感じてもらうことで消費を促進し、日本の牛乳文化を持続可能な形にしていくことを目的に行われる。
雪印メグミルクの人気商品をテーマにしたトリックアートのフォトスポット
期間中は、雪印メグミルクをイメージした乳白色のお風呂が登場。優しいミルクの香りに包まれながら、浴槽に浮かぶヒノキプレートで牛乳の豆知識を学ぶことができる。また、今回の企画のために特別に調合されたコーヒー牛乳をイメージした香りのアロマが楽しめる岩盤浴室では、牛乳瓶を使った幻想的なイルミネーションが施され、非日常的な空間を演出。このほか、雪印メグミルクの人気商品をテーマにしたトリックアートのフォトスポットが設置され、ユニークな写真撮影を楽しめる。
さらに、館内では、給食のない休日はおうちで牛乳を飲もう」というメッセージを毎週土日にリマインドするため、Jミルクが推進する「牛乳でスマイルプロジェクト」の一環で始まったSNS漫画シリーズ「週刊土日ミルク」の一部を掲示。心温まるストーリーを通じて、牛乳消費を呼びかける。
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