ウルトラファインバブル水活用で牛の飼養管理改善 カクイチと共同実証実験開始 デザミス2025年9月3日
デザミスは、カクイチのウルトラファインバブル(UFB)技術を活用し、牛の飼養環境改善を目的とした共同実証実験を開始した。

畜産業界では、家畜の健康維持・疾病予防、生産性の向上と環境負荷の低減など課題への対応が求められている。特に、飼養環境の衛生管理や牛のストレス軽減は、アニマルウェルフェアの観点からも重要視されており、革新的な技術を活用した課題解決への期待が高まっている。
実証実験では、カクイチが開発・製造するUFB発生装置を用いて生成したUFB水を、牛の飲用水として供給。ウルトラファインバブル(UFB)水は、目に見えないほどの微細な気泡を含み、高い浸透性や溶存酸素の保持力があるとされ、これまで農業や工業分野での活用が進んでいる。
UFBの概念図
畜産分野では、飲水量の変化や健康状態への影響が注目されており、同実験では、UFB水の飲用が牛の行動や健康指標にどのような影響を及ぼすかを検証する。
カクイチのUFB技術とデザミスのデータ分析技術を組み合わせることで、従来は経験や勘に頼りがちだった飼養環境改善の効果を定量的に把握。同実証実験を通じて得られる知見をもとに、UFB技術の畜産分野における有効性を検証する。また、将来的には、生産性向上、アニマルウェルフェア向上、環境負荷低減に貢献する新たなソリューションとして展開する。
さらに今後は、乳牛に加えて肉用牛を対象とした実証実験にも取り組む。幅広い畜種での有効性確認を進めることで、先端技術とデータを活用した持続可能な畜産業の実現に貢献する。
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