スマホを向けるだけ 日本初「牛の体重推定」アプリを開発 丸紅2025年9月8日
丸紅は、iPhone Proカメラで日本の主要3品種の牛の体重を横面1画角のみで瞬時に推定できる日本初のiOSアプリ「BeecoProgram 3D Scanner」(商標出願中)を株式会社フツパーと共同開発。酪農・畜産協力関係者向けに10月から試験提供を始め、実用化を目指す。

高齢化と人口減少による深刻な人手不足に直面する日本の酪農・畜産業界は、生産現場の効率化が喫緊の課題。特に、牛の健康管理や出荷時期の判断に重要となる体重測定は、約900kgにも達する牛を1頭ずつ体重計に乗せる必要があり、生産者にとって大きな負担であることから、経験や勘に頼った飼養管理が主流となっている。
同アプリは、この課題をテクノロジーで解決し、誰でも簡単・正確に牛の成長を管理できるように開発。iPhone Proに搭載されているLiDARを活用し、日本主要3品種(黒毛和種・交雑種・ホルスタイン種)の体重を横からの1ショットで推定できる日本初のアプリとなる。大規模な設備は不要で、手軽に日々の体重管理が可能。牧場現場の実態に合わせて、ネットワーク環境不要で使用できる。
酪農・畜産業界向けデータベース「BeecoProgram」と連携
また、AI画像認識技術と、全国約7100件の体重データ(25年4月末時点)を学習した独自の機械学習モデルを開発。平均誤差率4.2%という高精度で、最速0.2秒で体重を算出する。さらに、酪農・畜産業界向けデータベース「BeecoProgram」と連携し、測定した体重データを個体情報と紐づけて蓄積・分析して牛の成長状態をグラフなどで可視化。これにより、データに基づいた最適な飼養管理や出荷時期の判断をサポートする。
アプリ概要
丸紅は今後、試験提供期間を通して、今回開発した技術が"本当に現場で役立つサービス"に実装するための検証と追加開発を進める。
重要な記事
最新の記事
-
スーパーの米価 前週から10円上がり5kg4331円に 2週ぶりに価格上昇2025年12月19日 -
ナガエツルノゲイトウ防除、ドローンで鳥獣害対策 2025年農業技術10大ニュース(トピック1~5) 農水省2025年12月19日 -
ぶどう新品種「サニーハート」、海水から肥料原料を確保 2025年農業技術10大ニュース(トピック6~10) 農水省2025年12月19日 -
埼玉県幸手市とJA埼玉みずほ、JA全農が地域農業振興で協定締結2025年12月19日 -
国内最大級の園芸施設を設置 埼玉・幸手市で新規就農研修 全農2025年12月19日 -
【浜矩子が斬る! 日本経済】「経済関係に戦略性を持ち込むことなかれ」2025年12月19日 -
【農協時論】感性豊かに―知識プラス知恵 農的生活復権を 大日本報徳社社長 鷲山恭彦氏2025年12月19日 -
(466)なぜ多くのローカル・フードはローカリティ止まりなのか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月19日 -
福岡県産ブランドキウイフルーツ「博多甘熟娘」フェア 19日から開催 JA全農2025年12月19日 -
α世代の半数以上が農業を体験 農業は「社会の役に立つ」 JA共済連が調査結果公表2025年12月19日 -
「農・食の魅力を伝える」JAインスタコンテスト グランプリは、JAなごやとJA帯広大正2025年12月19日 -
農薬出荷数量は0.6%増、農薬出荷金額は5.5%増 2025年農薬年度出荷実績 クロップライフジャパン2025年12月19日 -
国内最多収品種「北陸193号」の収量性をさらに高めた次世代イネ系統を開発 国際農研2025年12月19日 -
酪農副産物の新たな可能性を探る「蒜山地域酪農拠点再構築コンソーシアム」設立2025年12月19日 -
有機農業セミナー第3弾「いま注目の菌根菌とその仲間たち」開催 農文協2025年12月19日 -
東京の多彩な食の魅力発信 東京都公式サイト「GO TOKYO Gourmet」公開2025年12月19日 -
岩手県滝沢市に「マルチハイブリッドシステム」世界で初めて導入 やまびこ2025年12月19日 -
「農林水産業みらいプロジェクト」2025年度助成 対象7事業を決定2025年12月19日 -
福岡市立城香中学校と恒例の「餅つき大会」開催 グリーンコープ生協ふくおか2025年12月19日 -
被災地「輪島市・珠洲市」の子どもたちへクリスマスプレゼント グリーンコープ2025年12月19日


































