【JA経営速報】事業利益増える 25年度上半期2014年1月24日
JA全中はこのほど平成25年度上半期の総合JA経営速報調査結果をまとめた。
6月決算JAを除く591JAの上半期経営速報値を集計した。
集計によると、貯金が前年同期比で1.9%増、販売品販売・取扱高が1.1%増となった。
一方、貸出金は▲1%、長期共済保有高は▲2.4%、購買品供給・取扱高は▲1.8%とそれぞれ減少した。
事業別の概況では、信用事業のうち貯金が増えたのは各種キャンペーンの実施や公金受け入れなどが要因となったが、貸出金については他行の競合や繰り上げ償還等で3年連続の減少となった。
共済事業では、満期到来による解約のほか、失効・解約で全国的に減少傾向が継続した。減少率も前年を0.2ポイント上回った。
購買事業は昨年同期の0.4%増から再び減少に転じた。とくに生活物資は▲7.7%と減少率が高いが、SS事業やAコープ事業の県域移管やJA段階での子会社の影響だ。一方、生産資材の供給・取扱高は、1.9%増と2年連続で増加。38県域で増えた。
販売事業も2年連続で増加し東日本大震災発生前の水準に回復した。米の販売高も1.6%増となった。米販売高が減少した県もあるが、青果物価格が高値で推移したこと等を要因として総額では増加となったケースもあるという。
損益状況では、事業総利益は0.4%減で5年連続の減少となった。
事業別では、信用事業は2%増となった。金利低迷で貸出金利息が減少する一方、有価証券売却や一部で奨励金が増額されるなどで事業収益は0.1%増と横ばいを維持し、貯金利息の減少などから事業費用が圧縮されたことから、事業総利益は増益となった。
共済事業、購買事業の事業総利益は、それぞれ▲2.3%、▲4.7%となった。いずれも保有高、取扱高の減少に伴うものだが、購買事業は生活事業の県域移管の影響も大きい。
販売事業は販売高の増加で事業総利益も2.9%増加した。
一方、人件費も引き続き減少したことから、事業管理の減少幅が事業総利益の減少幅を上回ったことから、事業利益としては3.4%の増加となった。過去3年間、この傾向が続いている。
(関連記事)
・JA広報大賞にJA秋田ふるさと JA全中(2014.01.23)
・TPP「決議実現求め、運動継続」萬歳全中会長 (2014.01.17)
・販売事業は前年より増加 24年度総合JA決算(2013.11.14)
・経営改善活動の報告会を初開催 JA全中(2013.10.18)
・経常利益9.8%増 震災前の水準まで回復 24年度上半期総合JA経営調査(2013.01.18)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(149)-改正食料・農業・農村基本法(35)-2025年7月5日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(66)【防除学習帖】第305回2025年7月5日
-
農薬の正しい使い方(39)【今さら聞けない営農情報】第305回2025年7月5日
-
【注意報】斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 石川県2025年7月4日
-
(442)エーカレッジ(作付面積)から見る変化【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年7月4日
-
【JA人事】JAながさき県央(長崎県)里山耕治組合長を再任(6月27日)2025年7月4日
-
人的資本を人事制度で具体化する 「令和7年度 人事制度改善セミナー」開催 JA全中2025年7月4日
-
「有機薄膜太陽電池」で発電した電力 ブドウの着色に活用 実証実験開始 山梨県2025年7月4日
-
株主優待制度を新設 農業総研2025年7月4日
-
夏の訪れ告げる初競りの早生桃 福島県産「はつひめ」販売 青木フルーツ2025年7月4日
-
ニッテン「スズラン印」ロゴマークをリニューアル 日本甜菜製糖2025年7月4日
-
「国際協同組合年」認知度調査「生協に参加したい」が7割 パルシステム2025年7月4日
-
洋菓子のコロンバン主催「全国いちご選手権」あまりんが4連覇達成2025年7月4日
-
野菜わなげや野菜つり 遊んで学ぶ「おいしいこども縁日」道の駅とよはしで開催2025年7月4日
-
北海道初進出「北海道伊達生産センター」完成 村上農園2025年7月4日
-
震災乗り越え健康な親鶏を飼育 宮城のたまご生産を利用者が監査 パルシステム東京2025年7月4日
-
神奈川県職員採用「農政技術(森林)経験者」受験申し込み受付中2025年7月4日
-
神奈川県職員採用「獣医師(家畜保健衛生分野)経験者」受験申し込み受付中2025年7月4日
-
信州の味が集結 JA全農長野×ファミマ共同開発商品 長野県知事に紹介2025年7月4日
-
障害者のやりがい・働きがい・生きがい「ガチャタマ」で応援 パルシステム埼玉2025年7月4日