中食・外食でも米 米が主食の食事が増える JC総研が米の消費行動調査2017年6月27日
米を主食とする食事回数が65%を超え、過去7か年で最多になった。JC総研がこのほど発表した米の消費行動に関する調査によると、簡便化志向を反映し「中食・外食」が増えたものの、「米以外が主食の食事回数」が減っており、相対的に米を主食とする傾向が強まったものと見られる。特に単身男性の「米が主食」が増えた。
1週間(3食×7日=21食)で、主食になにを食べたか聞いた結果、「米を主食とした食数(食事回数)」が13.76食(前回13.68食)で、全体の65%を超えた。過去7か年で最多となった。ただ、「家庭で炊いた米」は11.40食(同11.45食)で減少し、「中食・外食の合計」は2.36食(同2.23食)と、年齢、男女を問わず増えた。この中で特に単身男性は13.63食(同12.05食)と大きく増え、食事回数で一番多かったのは既婚男性の14.43食(同14.46食)だった。
食事別では、朝食が炊飯した米やパックご飯など簡便食品が増え、「食べなかった」は減った。昼食は弁当・おにぎり等の調理済み食品やパン類、夕食はパックご飯など加工食品やめん類が増え、炊飯した米はいずれも減った。1回に炊飯する米の量は、3合炊き、2合炊きが28%台で、合わせて6割近くを占める。
家庭で炊いた米の食数が減った理由は、トップが「外食を減らして家で食べることが増えた」が過半数を占め、減った理由は「パン・めん等、他の主食が増えた」が約3割となっている。
また、家庭炊飯の米の食数が増えた理由で、「健康のため」が26.8%あり、前回の3位から2位にランクアップした。「健康」を理由に食事回数を減らしたのも18.0%あるが、前回より4ポイント減っており、「米を食べることが健康維持・増進に必要であることが、じわりと理解されてきたためではないか」と同研究所は分析する。
一方、米を購入する際のこだわりは、トップが「価格帯」で65.4%(前回63.4%)と群を抜いている。2位は「品種」(19.0%)、3位「買う店・場所」(16.8%)で、「産地」は16.1%で、前回の3位からランクダウンした。
購入する米の価格帯は、5kg当たり1500~1700円未満で23.3%(前回20.9%)で、前回より増加し、2位は「1700~2000円未満」18.2%(同18.2%)で微増、3位が「1500円未満」17.1%(同20.8)と減少。前回の2位と3位が入れ替わっており、低価格帯の米を選択する傾向は続いているが、やや購入価格帯が上向いているとみることもできる。
また、購入動機の一つに米の「おいしさ」についての考えがあるが、「おいしさの決め手」について聞いている。トップは「品種」(55.4%)だが、2位に「炊飯する器具」(41.7%)に付け、3位の「産地」(34.3%)を上回る。特に既婚女性は、器具のほか、「精米してからの期間」「研ぎ方・洗い方」「炊く量」など、炊飯・流通へのこだわりが強い傾向が見られる。
なお、この調査は、全国2217人(有効回答)を対象に、2017年3月、インターネットリサーチで行なった。
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