「高齢者運転・免許返納」呼び掛ける作品が急増 JA共済 交通安全ポスターコンクール2019年12月24日
JA共済連が主催する「第48回JA共済 全国小・中学生 交通安全ポスターコンクール」には、既報(記事最後にリンクあり)のように全国から15万4996点の応募があり、全国コンクールでは各都道府県から選出された優秀作品355点の審査を行ったが、JA共済連は、平成16年度から、全国コンクール審査作品のテーマを集計し、小・中学生が、今、どのような視点から交通安全を捉えているのかを分析しているが、本年度も社会を鋭く見つめた示唆に富む結果となっている。
スマホ使用マナーを訴える小学4年生(左)と中学3年生(右)の作品
◆スマホの使用マナーが7年連続トップに
訴求テーマとしては、『スマートフォンの使用マナー』、『高齢者運転・免許返納』、『安全運転(思いやり運転)』がトップ3となっている。
自動車運転中の携帯電話使用等にかかる交通事故件数の増加を背景に、今年12月に「ながら運転」に対する罰則が強化されたが、今回のテーマ分析でも『スマートフォンの使用マナー』を呼びかける作品は構成比16.3%を占め、7年連続で訴求テーマのトップとなりました。
訴求テーマとしては、『スマートフォンの使用マナー』、『高齢者運転・免許返納』、『安全運転(思いやり運転)』がトップ3となっている。
自動車運転中の携帯電話使用等にかかる交通事故件数の増加を背景に、今年12月に「ながら運転」に対する罰則が強化されたが、今回のテーマ分析でも『スマートフォンの使用マナー』を呼びかける作品は構成比16.3%を占め、7年連続で訴求テーマのトップとなりました。
訴求テーマの第2位は『高齢者運転・免許返納』の9.3%、第3位は『安全運転(思いやり運転)』が9.0%となっている。中でも、第2位の『高齢者運転・免許返納』を描いた作品は、前年度の1.1%から、構成比ベースで約8.2倍に急増。小学2年生から中学3年生まで幅広い学年の子どもたちが、交通安全ポスターの題材に選んでいる。
高齢者運転・免許返納を訴える小学2年生の作品
最近は高齢ドライバーによる交通事故が多発していることから、子どもたちのポスターからは、
「大好きなおじいちゃんやおばあちゃんに、事故の被害者にも加害者にもなってほしくない。」
そんなメッセージが込められているようにも感じられるとJA共済連では分析している。
免許返納を訴える中学2年生の作品(左) あおり運転をやめてと訴える小学2年生の作品(右)
◆ドライバーに注意を促す作品も
『高齢者運転・免許返納』以外にも、『アクセルとブレーキの踏み間違えに注意』という新たな題材が登場したほか、『安全運転』が前年度の構成比5.4%から9.0%に、『あおり運転禁止』が2.3%から5.9%に増加するなど、ドライバーに向けた作品も多くなっている。
このコンクールは、交通事故死者数がピークを迎えた昭和40年代に開始。以来、子どもたちの鋭い視線から、常に、今、最も対策が求められる交通安全の課題を描き出してきてといえるが「本年度の作品からは、大人たちドライバーに注意を呼びかけたいという、子どもたちの声が聞こえてきます」という。
踏み間違え注意を喚起する中学3年生の作品
(関連記事)
・書道・交通安全ポスターコンクール入賞者決定 JA共済連(19.12.23)
・書道・交通安全ポスターコンクール入賞者決定 JA共済連(18.12.20)
・書道・交通安全ポスター入賞者決定 JA共済連(17.12.18)
・JA共済 全国小・中学校交通安全ポスターコンクール大賞受賞作品(16.12.29)
・JA共済 全国小・中学校書道コンクール大賞受賞作品(16.12.28)
・書道・交通安全ポスターコン入賞者決まる JA共済(15.12.25)
・JA共済 書道・交通安全ポスターコン入賞者決定(14.12.26)
・書道・交通安全ポスター入賞者決定 JA共済連(13.12.16)
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】野菜、花き類にシロイチモジヨトウ 県内全域で多発のおそれ 広島県2025年10月1日
-
【注意報】きゅうり、なす、トマトなどにコナジラミ類 府内全域で多発のおそれ 大阪府2025年10月1日
-
輸出額 1-8月で1兆円超 パックご飯4割増2025年10月1日
-
食品取引適正化へフードGメン 18名体制で発足 10月1日 農水省2025年10月1日
-
随契米 確定数量27万9000t 906社が販売 農水省2025年10月1日
-
責任転嫁と価格転嫁【小松泰信・地方の眼力】2025年10月1日
-
【Jミルク見通し】深刻な脱粉在庫増、11月に牛乳需要大イベント2025年10月1日
-
食品関連企業の海外展開に関するセミナー 7日に福岡で開催 農水省2025年10月1日
-
10月の野菜生育状況と価格見通し トマト、たまねぎなど平年を上回る見込み 農水省2025年10月1日
-
栃木農業高校の生徒が育てた「とちぎ和牛」 都内の髙島屋3店舗で初の特別販売会 JA全農とちぎ2025年10月1日
-
おかやまのぶどうは今年で150周年「岡山県産ぶどうフェア」開催 JA全農2025年10月1日
-
農業用廃棄資材回収 JA阿蘇2025年10月1日
-
【スマート農業の風】稲の収穫機と進化ロボットコンバイン2025年10月1日
-
隣り合う2県がJAタウンで初コラボ「ぎふ・みえコラボキャンペーン」開催2025年10月1日
-
SNS担当者の力作募集「農・食・JAの魅力を伝える」JAインスタコンテスト開催2025年10月1日
-
JAるもい 神宮球場で地域農業PRイベント開催 五十嵐亮太氏が始球式に登場2025年10月1日
-
JA三井リース出資の唐津バイオマス発電所 営業運転開始2025年10月1日
-
10~11月は「国消国産」月間 国産農畜産物が 「お客様送料負担なし」JAタウン2025年10月1日
-
農業現場における水資源の有効活用に挑戦 EF Polymerへ出資 あぐラボ2025年10月1日
-
サツマイモ新品種3種「コガネタイガン」「こなみらい」「はなあかね」開発 農研機構2025年10月1日