JAわかやま発足「わかやま、そのまま。」オリジナルタコスを発表2025年4月1日
和歌山県内にある8つの農業協同組合(JA)が合併し、4月1日に新たに和歌山県農業協同組合「JAわかやま」が発足した。新JAとして初めての取り組み「わかやま、そのまま。」プロジェクト開始にあたり3月31日に発表会を開催。「JAわかやま」の新ビジュアルやブランドムービーを披露し、同プロジェクトについて発表した。
左から、JAわかやま販売部の植田部長、同坂東組合長、JAタウンオフィシャルサポーターの秋元さん、
タコスナビゲーターの吉川さん、タコス店「Settle」の岡野さん
「わかやま、そのまま。」は、和歌山県の農産物の魅力を全国に届けるための新たなプロジェクト。発表会には、特別ゲストとして、JAタウンオフィシャルサポーターでタレントの秋元真夏さんと、タコスナビゲーターの吉川孝一郎さんを招き、プロジェクトの一環として開発した"わかやまをそのまま楽しめる"オリジナルタコスを発表した。
"わかやまをそのまま楽しめる"オリジナルタコス
発表会の冒頭で、JAわかやま新組合長の坂東紀好氏が、和歌山県のJAの歴史を振り返ると共に、その使命について語った。
「ココカラ和歌山」は、県内の農産物を"ココロへ、カラダへ"届けることをコンセプトに、従来も和歌山の農産物の魅力を発信してきたが、今回の合併に合わせてロゴマークを刷新する。坂東組合長は「これまでより少しでも国産農産物を選んでいただき、その選択の中で少しでも『ココカラ和歌山』のマークがついた、JAわかやまの農産物を選んでいただければ」と意気込みを語った。
"わかやまをそのまま楽しめる"オリジナルタコス
続いて、JAわかやま販売部の植田尚亨部長が、JAわかやま初の取り組みとなる「わかやま、そのまま。」プロジェクトについて紹介。JAわかやまの農産物ブランド「ココカラ和歌山」の魅力を全国に発信することを目的とする同プロジェクト第一弾として、自由度が高く、気軽に好きな具材を挟んで楽しめることから注目度が高まる「タコス」に着眼し、"わかやまをそのまま楽しめる"オリジナルタコスを開発した。
オリジナルタコスはニューヨークでレストランを経営していた経歴を持ち、現在は和歌山県上富田町でタコス店「Settle」を営む岡野真子さんと共同開発。和歌山の野菜やフルーツをたっぷり使い、"わかやまをそのまま味わえる"タコスとして、ワンハンドで手軽に楽しめる。
同プロジェクトでは、このオリジナルタコスをキッチンカーに乗せ、全国4か所の音楽フェスへ出店する予定。また、秋ごろには、プロジェクトの集大成としてキッチンカーが和歌山県に凱旋し、和歌山城でタコス(グルメ)や音楽など一体となって楽しめる「わかやま、そのままフェス」の開催を予定している。
植田部長は「タコスは特に若い世代からの人気が高まっているため、若い世代とのタッチポイント創出に効果的であること、また、自由度が高く好きな具材を気軽に楽しめる点から着目した。和歌山県産農産物の魅力を、大人から子供まで、全国各地の皆様に楽しんでいただきたい」と説明した。
オリジナルタコスの開発に携わった岡野さんは「タコスというと、お肉のイメージがありますが、今回は、フルーツのタコスにはあんぽ柿とキウイ、いちごを使用。野菜の方は『赤糖房(あかとんぼ)』というミニトマトと、うすいえんどうを使って仕上げた。一つのタコスというワンハンドの中に風味と食感、あと見た目の綺麗さも取り入れて完成させるために、それぞれの食材を使わせていただきました」と開発エピソードを語った。
その後、ゲストの秋元さんと吉川さんが、オリジナルタコスを試食。秋元さんはタコスを頬張り、「美味しい!」と感激。「野菜のタコスは、中に入っているうすいえんどうとトマトの皮を噛むたびに味が出てきて、それがアクセントになっていてとても美味しい。フルーツタコスは、味の想像がつかなかったのですが、柿の優しい甘さやいちごの酸味とのバランスが良く、ごはんとスイーツの間のような味わいと、ワンハンドで食べられる手軽さとおいしさが最高」と、野菜や果物の魅力を引き出した珍しいタコスを絶賛した。
また、タコスナビゲーターの吉川さんは「これはブルーコーンという青いトウモロコシから作ったトルティーヤの皮なんですけど、メキシコ由来のところに和歌山のお野菜、チーズなどが入っていて、メキシコと和歌山で融合したようなタコスなんですよ! 僕も散々タコスを食べてきましたが、初めて食べる味。岡野さんはニューヨークで勉強されて、メキシコから始まるタコスがニューヨークの文化と学び合って、 今和歌山にあり、これがタコスの現在地だと思います」とオリジナルタコスに太鼓判を押した。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日