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JAの活動:第46回農協人文化賞

【第46回農協人文化賞】人とのつながり糧に 営農経済部門・長野県・グリーン長野農協元組合長 竹内守雄氏2025年7月9日

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多年にわたり農協運動の発展などに寄与した功績者を表彰する第46回農協人文化賞の表彰式が7月4日に開かれた。
各受賞者の体験やこれまでの活動への思い、そして今後の抱負について、推薦者の言葉とともに順次、掲載する。

営農経済部門・長野県・グリーン長野農協元組合長 竹内守雄氏営農経済部門・長野県・グリーン長野農協元組合長 竹内守雄氏

私が入会したころ、「現場は宝の山」と大先輩に良く言われ継がれてきました。

経済連では常に現場の泥臭さの中で自立心高い職員としてもまれてきました。1969年長野経済連に入会して生活・Aコープ事業を経て管理部門、最後には本部長に就任。本部長時代は全農長野と全農全国本部との組織問題に対して長野県本部総合管理制を担保するに至ったことは今でも組織問題としては歴史に残る出来事です。

経済連時代は農協との一体的運営・経営に取り組み、1974年長野県Aコープチェーンの発足を契機に、更なる一体化を目指したAコープのレギュラー化そして1996年は長野県A・コープを発足させ協同経営事業を開始しました。

当時、JA・経済連間が卸と小売りの関係でしたが、事業・組織一体化を契機に真の信頼関係が構築され、消費者・組織の目線で流通改革に取り組むことができました。生活部長時代はAコープに続いて長野県生活事業90年改革ビジョンを打ち出し、JAと経済連の生活事業一体化を提案、今日のSS、自動車、宅配、農機事業の効率的な事業体制の構築に取り組みました。

しかし、当時は内部からの風当りが強く、「経済連は仕入れと指導が本業であり、小売りまで手を出すな」と様々の圧力? がありました。しかし「川のどよ(仕切り)をはずせ」(組織間の壁)「機能分担から機能連結」と組合員・消費者の目線に立って乗り切ってきました。2度にわたる農協派遣経験で人とのつながりの大切さを学びこれが糧になっていると思います。そして本部長時代には国内はもちろん県輸出協議会長としてタイにトップセールスを行い農産物の販売促進を行ってきました。

県本部長時代 タイでのトップセールス県本部長時代 タイでのトップセールス

2010年定年退職すると早速地元の理事候補、固辞しましたが、受けざるをえなく最初から代表理事組合長に選出・就任しました。最初からコンプラ事案に出くわしましたが、透明度が高く地域に貢献できるJAづくりを目指し、当時の専務(現県会長)と取り組んできました。この後も、JAグリーン長野としても経済連との一体化事業に取り組むとともに、大型Aコープファーマーズ店舗(直売所併設)の建設をはじめJAグリーン長野産果実のトップセールス、青果物流通センターの統合、経済事業のサービス強化等現場に出向く営農経済事業を垂範してきました。

2015年JA退職後は地元の区長会長に選任され、その中で一番の思い出は2019年の東日本台風の襲来による大災害と復旧・復興への取り組みです。突如襲った台風で千曲川河川敷畑(50ha)は氾濫し大洪水になり、再起不可能かと思われましたが、優良な農地を何とか復旧しようと農地復旧対策会議を開催し住民に声をかけたところ、集まった住民は約500人。早速重機を活用しての災害ごみの(180トン)片付け、その後溜まった泥土(ダンプ300台)の排土を行ってきました。さらに河川敷共有地組合協議会(10組合集約)を発足させ、農地の耕運・区画整理と集約化を行い、中間管理機構である市農業公社・農業法人と提携し県産大豆と小麦の栽培を開始しました。その後県知事特認の農業振興区域(青地)に指定され国の補助事業の対象となり整備が進んでおります。

また、「県産大豆で豆腐を作り販売しよう」と農協婦人部と相談し「綿内産ふっこう豆腐」として地元直売所で差別化販売し始めました。さらにふっこう豆腐は地元小中学校40数校に給食用として提供し、子どもたちにふっこう豆腐が生まれた経過や地域の人たちの思いを伝えることができました。このように「ピンチをチャンスに」の発想で、災害からの復旧・復興による新たな農業振興・地産地消・食育活動に取り組んできました。

これからも「何事も志あれば不可能なし」で農家組合員・消費者とともに農協・農村の前進のために老骨に汗を流していきます。

【略歴】
たけうち・もりお

1949年生まれ。福島大学経済学部卒業。1972年長野県経済連入会。各課長、生活部長、副本部長を経て2005年長野県本部長就任。2010年JAグリーン長野代表理事組合長(2期)。2018年若穂地区自治協及び区長会会長(6年)に就任し2023年度末退任。現在地元の各種期成同盟会会長他幾多の役職に就任、現在に至る。

【推薦の言葉】
存在感のある農協へ

竹内氏は1972年に長野県経済連に入会し、長野県JAの営農経済事業のリーダーとして尽力し、その後、地域農業への熱い思いから地域に根ざすJAの組合員としてJAグリーン長野の組合長に就任した。

課題が多いなか、将来を見据えて「農業開発事業」に注力し、農業経営危機への対応と力強い農業づくりを目的に「新規就農等担い手対策」や「農業経営危機対策」に取り組んだ。

また、3店舗目となる大型直売所を併設したAコープファーマーズ南長野店をオープンし直販事業による生産者手取りの向上をめざした。圧倒的な集客力で販売額は伸び生産者の手取りも増加していった。氏は、常に組合員と地域の声を聞き、「農協に農家組合員ありき」の道を示し、「組合員の負託に応える地域農協」として存在感のある農協に大きく寄与した。

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