政府のTPP対策本部が発足2013年4月9日
政府のTPP対策本部が4月5日、内閣府本府に設置された。
対策本部長の甘利明経済再生担当大臣は「タフな交渉になると思う。まず日本の国益をしっかりとふまえ、そして日本の国益が参加国すべての国益につながるという理解をしっかり届けて、全参加国がウィン、ウィンになるような仕上がりになるよう最大限力を発揮していきたい」と話し、現在の状況について「参加するとしたら、正規の会員として主張をきちんと述べられる時間が長ければ長いほどいいと思っている。今、事務方を督促して最大の努力をしている。内容については言えないが、非常に厳しい事前交渉を続けている」などと記者団に話したほか、職員への訓辞では「ぜひ誇りと自信と常に国益をふまえているという意識をもって臨んでほしい。いろいろと非難や誹謗にも遭おうかと思うが最終的にやってよかったといえる国益をふまえた交渉になることが大事。長い闘いになると思うが胸を張って交渉に臨んでほしい」と述べた。
また、鶴岡公二・首席交渉官と佐々木豊成・国内調整総括官も記者会見。佐々木総括官は対策本部には各省庁から職員が集められたが「(政府一丸の体制は)おそらく初めてではないか」、鶴岡首席交渉官は「全員が一丸となる体制を整えたうえで臨む」と述べた。
わが国の交渉参加の見通しについて鶴岡首席交渉官は「(参加表明は)内外に宣明された確固たる方針。時間は分からないが必ずや入ることは疑いがない。できるだけ情報を消化しながらいつ始まっても対応できるように整えたい」と話した。
(写真)
左から鶴岡首席交渉官、佐々木国内調整総括官、西村内閣府副大臣、甘利経済再生担当大臣(TPP対策本部長)、山際内閣府政務官
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