SBS輸入米 2万5000t全量落札 第3回入札2017年12月21日
農林水産省は12月20日、29年度第3回SBS(売買同時入札)輸入米の入札結果を公表した。第2回に続き契約予定数量の2万5000t全量が落札した。
申込み数量は4万4000t。申込み件数は188件で116件が落札した。
一般米は米国産が1万4413t落札。このうちうるち精米中粒種が1万1111tを占める。買入価格(税込、加重平均)は1t11万9862円。売渡価格(同)は21万4969円でマークアップ(差額)は95円となっている。11月に実施した第2回入札では米国産うるち精米中粒種のマークアップは103円だった。
また、豪州産は8276tが落札。うるち精米中粒種は500t。買入価格は1t11万8800円、売渡価格は21万8160円でマークアップは99円となった。うるち精米短粒種が7088t落札した。買入価格は1t11万6068円、売渡価格は21万9838円となった。マークアップは103円となった。
そのほかタイ産、中国産が落札した。
SBS輸入米は輸入業者と国内の販売業者がペアで国の入札に参加する方式。国が輸入業者からの買い入れと販売業者への売り渡しを同時に行うが、業者間の実質的な直接取引。SBS方式による輸入枠は義務ではないが、「米に関する基本指針」で年に10万tの枠が設定されている。
今年度は業務用米不足でSBS輸入による原料米手当てが進んでいるとされ、3回の輸入数量は7万4900tとなっている。かりに10万枠が全量落札する平成24年度以来となる。
(関連記事)
・カルローズへの関心高める外食・中食業界(17.11.13)
・木徳神糧(株) 三澤専務に聞く 29年産米の概算金と流通(17.09.22)
・30年産問題ーどんなコメ「需要」に応えるのか?(17.08.07)
・全国作況102の「やや良」-米穀データバンク(17.08.07)
・【米生産・流通最前線2017】コメ業界 地殻変動は確実(17.04.19)
・生産現場は不安だらけ 国会審議に不信募る【秋田県・JA秋田しんせい 畠山勝一代表理事組合長】(16.11.09)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(149)-改正食料・農業・農村基本法(35)-2025年7月5日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(66)【防除学習帖】第305回2025年7月5日
-
農薬の正しい使い方(39)【今さら聞けない営農情報】第305回2025年7月5日
-
【注意報】斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 石川県2025年7月4日
-
(442)エーカレッジ(作付面積)から見る変化【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年7月4日
-
【JA人事】JAながさき県央(長崎県)里山耕治組合長を再任(6月27日)2025年7月4日
-
人的資本を人事制度で具体化する 「令和7年度 人事制度改善セミナー」開催 JA全中2025年7月4日
-
「有機薄膜太陽電池」で発電した電力 ブドウの着色に活用 実証実験開始 山梨県2025年7月4日
-
株主優待制度を新設 農業総研2025年7月4日
-
夏の訪れ告げる初競りの早生桃 福島県産「はつひめ」販売 青木フルーツ2025年7月4日
-
ニッテン「スズラン印」ロゴマークをリニューアル 日本甜菜製糖2025年7月4日
-
「国際協同組合年」認知度調査「生協に参加したい」が7割 パルシステム2025年7月4日
-
洋菓子のコロンバン主催「全国いちご選手権」あまりんが4連覇達成2025年7月4日
-
野菜わなげや野菜つり 遊んで学ぶ「おいしいこども縁日」道の駅とよはしで開催2025年7月4日
-
北海道初進出「北海道伊達生産センター」完成 村上農園2025年7月4日
-
震災乗り越え健康な親鶏を飼育 宮城のたまご生産を利用者が監査 パルシステム東京2025年7月4日
-
神奈川県職員採用「農政技術(森林)経験者」受験申し込み受付中2025年7月4日
-
神奈川県職員採用「獣医師(家畜保健衛生分野)経験者」受験申し込み受付中2025年7月4日
-
信州の味が集結 JA全農長野×ファミマ共同開発商品 長野県知事に紹介2025年7月4日
-
障害者のやりがい・働きがい・生きがい「ガチャタマ」で応援 パルシステム埼玉2025年7月4日