トルコと植物品種保護で覚書2018年3月6日
・審査結果を相互に提供へ
農林水産省は3月1日、トルコ共和国との間で植物品種の保護に関わる審査協力に関する覚書を交わし署名した。
覚書は農水省食料産業局知的財産課とトルコ国食料農業畜産省植物生産局種子部との間で交わされた。これにより日本とトルコの両国は、植物の新品種の保護に関する国際条約(UPOV条約、注)にもとづいて出願された植物品種に関わる審査結果を相互に提供しあえることになる。日本側は同国に審査結果を無償提供。トルコ側はわが国に審査結果を提供する際、150ユーロに相当する額を請求する。
わが国の種苗や農産物の輸出拡大を図るためには、わが国で開発された植物品種の知的財産が海外で適正厳格に保護されることが不可欠な条件。条約ではその加盟国が出願品種の審査を行う際、他国での審査結果を活用できることになっている。
覚書署名はこれまで、EU、豪州、ニュージーランド、ブラジル、メキシコなど11カ国・地域で交わされており、これで計12となった。
同省では、他の同条約加盟国とも同様の覚書締結を広げていく方針で、今後、知的財産保護の早期化や審査料の低減を通じたスムーズな海外展開をより積極的に推進し、わが国の種苗や農産物の輸出拡大につなげていく考えだ。
(注)UPOV条約:新しく育成された植物品種を各国が共通の基本的な原則にしたがって保護することにより、優れた品種の開発、流通を促進し、農業の発展に寄与することを目的に1968年に発効。条約では新品種の保護条件や保護内容、最低限の保護期間、内国民待遇などの基本原則を定めている。締約国は現在75か国・地域(EUおよびOAPI=アフリカ知的財産に関する国際機関を含む)に及ぶ。
植物品種の保護に関わる審査協力に関する協力覚書への署名についての詳細は植物品種の保護に係る審査協力に関する協力覚書への署名についてで確認できる。
○問い合わせ先:同省食料産業局知的財産課種苗室
○TEL:03-6738-6448
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(90)みどりの食料システム戦略対応 現場はどう動くべきか(1)2024年4月27日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(8)【防除学習帖】 第247回2024年4月27日
-
土壌診断の基礎知識(17)【今さら聞けない営農情報】第247回2024年4月27日
-
【欧米の農政転換と農民運動】環境重視と自由化の矛盾 イギリス農民の怒りの正体と運動の行方(2)駒澤大学名誉教授 溝手芳計氏2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内で多発のおそれ 熊本県2024年4月26日
-
【注意報】核果類にナシヒメシンクイ 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2024年4月26日
-
【注意報】ムギ類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 愛知県2024年4月26日
-
「沖縄県産パインアップルフェア」銀座の直営飲食店舗で開催 JA全農2024年4月26日
-
「みのりカフェ博多店」24日から「開業3周年記念フェア」開催 JA全農2024年4月26日
-
「菊池水田ごぼう」が収穫最盛期を迎える JA菊池2024年4月26日
-
「JAタウンのうた」MV公開 公式応援大使・根本凪が歌とダンスで産地を応援2024年4月26日
-
中堅職員が新事業を提案 全中教育部「ミライ共創プロジェクト」成果発表2024年4月26日
-
子実用トウモロコシ 生産引き上げ困難 坂本農相2024年4月26日
-
(381)20代6割、30代5割、40/50代4割【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年4月26日
-
【JA人事】JA北つくば(茨城県)新組合長に川津修氏(4月20日)2024年4月26日
-
野菜ソムリエが選んだ最高金賞「焼き芋」使用 イタリアンジェラートを期間限定で販売2024年4月26日
-
DJI新型農業用ドローンとアップグレード版「SmartFarmアプリ」世界で発売2024年4月26日
-
「もしもFES名古屋2024」名古屋・栄で開催 こくみん共済coop2024年4月26日
-
農水省『全国版畜産クラウド』とデータ連携 ファームノート2024年4月26日