【決算】農薬新規剤の開発すすむ 石原産業2014年5月21日
石原産業(株)は5月12日、平成26年3月期の決算を発表した。無機化学事業が市況低迷などの影響で減収減益となったが、農薬を含む有機化学事業は増収となった。全体では、売上高、営業利益は前期を上回ったが、シンガポールの子会社を整理したことによる特別損失を計上したため、78億円の純損失となった。
売上高は同4.8%増の1052億9300万円、営業利益は同8.8%増の30億3800万円、経常利益は同16.2%減の29億6600万円だった。
有機化学事業は売上高が同70億円増の503億円、営業利益が同3億円減の54億円だった。このうち農薬事業の売上高は国内は前期を上回り、海外ではブラジルで殺菌剤の販売が減ったが害虫の発生が多かったため殺虫剤がのび、欧州でも殺虫剤、除草剤がのびたほか、円安の影響もあり前期を上回った。一方、利益面では、開発費の増加などがあり減益となった。農薬の新規剤については、開発が順調に進んでおり、当期は新規殺虫剤について主要国での登録申請を終えた。
次期業績については、世界経済の回復や、農産物の需要拡大による世界的な農薬出荷額増などを背景に、売上高1060億円、営業利益58億円、経常利益34億円、当期純利益21億円と増収増益を見込んでいる。
(関連記事)
・【農薬登録情報】4剤が登録取得(4月9日付)(2014.04.14)
・【人事速報】石原産業(1月1日付)(2014.01.08)
・植物工場・肥料の特許、中国・韓国で急増(2013.09.09)
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日