2025年には245億米ドルへ 殺菌剤の世界市場予測2020年5月21日
グローバルインフォメーションは5月20日、市場調査レポート「殺菌剤の世界市場予測 2025年:タイプ (生物製剤・化学薬品) 、作物タイプ (穀類・油糧種子&豆類・果物&野菜) 、作用機序 (接触性・浸透性) 、適用形態 (葉面散布・薬液灌漑・種子処理・土壌処理)、形態 (液体・乾燥)、地域」 (MarketsandMarkets) を発売した。
レポートによると、殺菌剤市場規模は、2019年の187億米ドルから2025年には245億米ドルに達し、年平均成長率(CAGR)4.6%の成長を予測。同市場は、人口増加にともなう食料安全保障に対する需要の高まりや農法や農業技術の進歩、病気が発生しやすい気候への変動などにより、大幅な成長が予測されている。殺菌剤は作物の収穫量に影響を与える有害な真菌を破壊するために使用されており、作物の損失を最小限に抑えるため、世界中で殺菌剤の必要性が高まっている。
◎穀物分野が急成長
作物タイプ別では、穀物分野が急成長。人口の増加とそれに伴う食材への需要は、農薬の必要性を高め、各地で新たな殺菌剤への需要が増加している。栽培されている作物の種類は増えており、様々な地域における殺菌剤の需要は依然として高い水準にあると予測。例えば、米国は穀物の主要生産国であり、欧州は果物と野菜の広範な生産で知られている。2018年の市場シェアは、穀物類が最大のシェアを占め、次いで果物・野菜類となっている。
◎収穫後の利用が急速に成長
真菌感染症が作物収穫後の損失に大きく関わっていることから、用途別では、収穫後の利用が急速に成長する。果物と野菜は、主に収穫後に真菌や細菌のダメージを受けるため、収穫後の殺菌剤には、水性懸濁液が頻繁に使われる。この方法は、使用される殺菌剤の量や排水処理に関する問題を軽減する。
◎アジア太平洋地域で増える作物需要が成長を牽引
高品質な農産物への要求の高まりが、アジア太平洋地域の殺菌剤市場の成長を牽引すると予測。同地域で生産される主な作物は、米、甜菜、果物・野菜、穀物など。この地域で世界のコメ生産量の90%を消費している。FAO(国連広報センター)によると、アジアの大部分の国では、人口増加を上回るペースでコメの消費量が増えており、今後数十年の間、その傾向は続くと予測されている。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】シロイチモジヨトウ 全道で多発に注意 北海道2025年8月25日
-
【JAの安心・安全な24年産米調査】25年産主食用 作付増加傾向(1)2025年8月25日
-
【JAの安心・安全な24年産米調査】25年産 飼料用米の作付け減少(2)2025年8月25日
-
【JAの安心・安全な24年産米調査】24年産で高温耐性品種の割合増える(3)2025年8月25日
-
水稲用除草剤「ノックアウト楽粒」の効果・作業性は? 2年連続導入の生産者に聞いた 北興化学工業2025年8月25日
-
【人事異動】JA全中(9月1日付)2025年8月25日
-
ひとめぼれの概算金2万8000円 「3000円台で安定供給」 全農いわて2025年8月25日
-
観光地の熱海再生に学ぶ 新たな事業創造の実践【JA全中教育部・ミライ共創プロジェクト】2025年8月25日
-
耕畜連携・資源循環ブランド「3‐R」6周年フェア 広島のみのりカフェで開催 JA全農2025年8月25日
-
特大野菜と岡山県産豚の"晴ればれバーガー"を期間限定販売 JA晴れの国岡山2025年8月25日
-
県のオリジナル新品種「桃太郎トマトシルク」をPR 天満屋ストアでイベント開催 JA晴れの国岡山2025年8月25日
-
【農と杜の独り言】第3回 コンテストが園芸博の特色 千葉大学客員教授・賀来宏和氏2025年8月25日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」山梨県で大玉で濃厚な甘みの すもも「皇寿」を収穫 JAタウン2025年8月25日
-
【推しの子】コラボの福島県産もも 好評で追加注文受付開始 JAタウン2025年8月25日
-
北海道産牛乳・チーズを買って当てよう「Choose!&Cheese!キャンペーン」ホクレン2025年8月25日
-
ジャガイモシストセンチュウ類 新たな土壌検査法を開発・検査サービス開始 農研機構2025年8月25日
-
日本の農業技術をインドへ エムスクエア・ラボと共同事業開発契約を締結 誠和2025年8月25日
-
世界初スイッチ型分解ペーパーポット 持続可能な農業資材を開発 ニッテン2025年8月25日
-
化学工学会の粒子・流体プロセス部会主催国際シンポジウム「MMPE2025」に協賛 丸山製作所2025年8月25日
-
LED植物工場で「甘くて栄養価の高いミニトマト」安定生産に成功 東京大学2025年8月25日