売上3カ月連続前年割れ 8月の外食産業2014年9月30日
(一社)日本フードサービス協会は会員社を対象とした外食産業市場動向調査の26年8月の集計結果をまとめた。
外食産業全体の売上げは客数の減少などで、前年同月比97.9%と3カ月連続で前年割れとなった。
それは、相次ぐ台風と前線の停滞がもたらした「8月豪雨」により各地で被害が発生したことと、7月の中国産鶏肉問題が引き続き一部の業態(ファーストフードの洋風)にとってマイナスとなったからだと、協会ではみている。
業態別の動向は以下の通り。
【ファーストフード】
業態全体の売上げは前年同月比93.8%となっているが、和風(104.8%)、麺類(110.2%)は客単価が高くなっていることもあって売上げは前年を上回っている。持ち帰り米飯・回転寿司は客単価は上がっているが客数が減り、売上げは同97.8%と前年を2ポイントほど下回った。
7月に中国産鶏肉問題が発生した洋風は、その影響が引き続き、客単価(96.5%)、客数(86.7%)が減少し、売上げは83.7%と大きく落ち込んでいる。
【ファミリーレストラン】
全体の客数はわずかに前年を下回った(99.3%)が、客単価が引続き堅調で売上げは102.9%と前年を上回っている。
業種別にみても各業種で売上げが前年を上回っている。とくに焼き肉の売上げは夏休みの家族連れに合わせたキャンペーン効果もあって売上げが111.9%と大きく前年を上回っている。
【パブ・居酒屋】
店舗数の減少、悪天候などで客数95.2%と伸びず、売上げも94.8%と前年を下回っている。
【ディナーレストラン】
新店効果や帰省需要を取り込み、客数が大幅に伸び(108.1%)、売上げは110.9%と大きく伸長した。
【喫茶】
各地の大雨や日照時間が例年より少なかったことから冷たい季節商品が伸びず、売上げは98.8%だった。
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