一正蒲鉾、マルハニチロと"培養魚肉"の研究開発を開始 インテグリカルチャー2022年9月1日
動物由来細胞から食品や原料などを作る「細胞農業」で持続可能な世界をめざすインテグリカルチャーは8月30日、一正蒲鉾とマルハニチロの3社で、魚類の筋肉細胞の培養技術の確立に向けて共同研究開発を始めることを発表した。
インテグリカルチャーは2021年8月から、マルハニチロと2社で培養魚肉の研究開発を進めてきた。研究では、マルハニチロが、検証に必要な生きた魚(細胞)を提供。一方、インテグリカルチャーは、独自開発の細胞培養技術「CulNet(カルネット) システム」により、魚の細胞の培養技術の確立を推進している。今回、同研究に一正蒲鉾が加わることで、水産加工食品向けに研究対象を拡大し、培養魚肉の大規模商業化生産をめざす。
近年は、健康志向の高まりなどから世界的に魚介類の需要が増加傾向にあり、地球温暖化をはじめ、乱獲などにより海洋資源も減少傾向が続いている。また、新型コロナウイルスの感染拡大にウクライナ危機が重なったことで、世界中で物価高騰が起きており、改めてサステナブルな生産方式に注目が集まっている。
さらに、今年に入って、厚生労働省が培養肉に関する研究を年度内に実施する方針を示したほか、培養肉の事業化に向けて法整備をめざす、自由民主党の「細胞農業によるサステナブル社会推進議員連盟」が発足するなど、「細胞農業」の実現に向けた動きが活発になってきた。3社は今回の共同研究を、サステナブルな資源開発や新たな価値創造に貢献できるものとして取り組む。
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