猛暑による季節商品好調、7月のスーパーマーケット販売統計2023年8月24日
7月のスーパーマーケット中核店舗(162社)における景気判断DIは、景況判断の分れ目である50を突破した。総じて猛暑による季節商材の販売好調が押し上げた格好だ。
8月22日に公表されたスーパーマーケット販売統計(7月実績)速報によれば、総売上高は1兆434億8232万円、前年同期比は全店105.0%、既存店103.8%となり、全店及び既存店とも前月6月実績よりも1ポイント近く上回った。景気判断DIの現状判断は、前月からプラス2.5 の51.9と改善、2020年3月以来、3年4ヵ月ぶりに好不調判断の分かれ目である50を突破した。
経営動向調査では、売上高DI、収益DIともに上昇。引き続き生鮮品仕入原価DIと食品仕入原価DIが過去最高水準で推移し、販売価格DIの高止まりが続いている。総じて猛暑により季節商材の販売が好調であり、カテゴリー別動向では、水産、惣菜、日配、一般食品は「好調」、青果、畜産は「やや好調」、非食品は「やや不調」だった。
惣菜は、サラダ関連や冷やし麺類、涼味惣菜、焼き鳥などのつまみ類の動きが良かった。家庭での電気・ガス代高騰や酷暑による調理敬遠を追い風に唐揚げやコロッケなど揚物類などが販売を牽引した。土用の丑の日も想定以上の販売となった店舗が多かった。一般食品でもそうめん、つゆなどの季節商材、パスタソースなどレトルト食品の動きがよく、米類は回復傾向がみられる。
7月は猛暑による夏物商材の好調が販売を押し上げたことから、「気温や天候による食品需要の変化に対応できるスーパーマーケットの強みが認識される月となった。今後も不安定な気象状況が続く可能性が高く、消費者ニーズの変化に対する迅速な対応が買い上げ点数維持に向け、重要となるだろう」とまとめた。
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