「国際雑穀年」でセミナー開催 気候変動や栄養問題の解決へ 雑穀の潜在能力に迫る 国際農研2023年9月22日
国際農研は9月26日、国際雑穀年にちなんだセミナー「雑穀 - 栄養・農業・気候の課題に対応する潜在能力」を開催。日比谷国際ビル コンファレンススクエア(東京都千代田区)での会場とオンラインのハイブリッド開かれる。
キビ、アワ、ヒエなどの雑穀(ミレット)は、コメ、コムギ、トウモロコシなど主要穀物より乾燥に強く、灌漑を必要としないことから、世界の乾燥・半乾燥地域において広く栽培されている。また、雑穀は栄養価が高く、ビタミンやミネラル、タンパク質、食物繊維、レジスタントスターチ(難消化性デンプン)などを多く含むことから、「栄養穀物」とも呼ばれる。環境への幅広い適応性と高い栄養価をもつ雑穀は、世界の食料安全保障と飢餓緩和に大きな役割を果たすと期待されているが、これまでの食料問題解決のための研究は主要穀物に関するものが多く、雑穀の潜在能力は十分に評価されていない。
雑穀の気候耐性と栄養面での価値に対する認識を高めるため、国連は2023年を「国際雑穀年(IIYM2023)」と定め、雑穀の持続可能な生産と消費拡大を通じた、多様でバランスのとれた健康な食生活を提唱している。
今回のセミナーでは、「国際雑穀年」にちなみ、気候変動や栄養問題の解決に資する雑穀への認識を深めるため、雑穀研究の最新の動向や利用の可能性について、国内外の研究者が議論を交わす。
◎セミナー『雑穀 - 栄養・農業・気候の課題に対応する潜在能力』概要
日時:9月26日 9:30~12:00
開催方法:ハイブリッド
「日比谷国際ビル コンファレンススクエア」および「オンライン」
日比谷国際ビル(東京都千代田区内幸町)
※ 会場参加は40人を予定。
申込方法:国際農研のホームページから申し込み。
申込締切:9月22日17:00
使用言語:英語(日本語同時通訳あり)
参加費:無料
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