農作物の流通体制の新モデル構築に向けた取り組み開始 マイナビ農業2025年7月9日
マイナビ農業は、持続可能な農業の実現に向けて、農業法人との協業を通じた農作物の全国流通体制の新モデル構築に着手。その第一弾として、ネギを生産・販売するねぎびとカンパニー株式会社(山形県)と連携し、北海道産夏ネギの新たな全国供給体制を構築する。
新ブランド「雪の女王」
農業従事者の人手不足や生産コストの高騰、猛暑による高温障害や異常気象の頻発により、従来の栽培方法では安定した収穫が難しくなるなど複合的な課題に対し、マイナビ農業は産地連携・物流改革・人材育成を柱とした新たな流通モデルの構築を通じて、持続可能な農業の実現を目指している。
高品質なネギの生産に特化するねぎびとカンパニーは、独自ブランドの展開や、全国への流通体制の構築にも積極的に取り組み注目を集めている。特に同社の清水寅代表は「ネギの国内自給率100%達成」という目標を掲げ、その経営手腕が高く評価されている。
同プロジェクトでは、新たなブランドを開発するとともに、生産から物流、販売まで一貫した新モデルを構築する。具体的には、北海道から中四国・九州へ、空輸・チャーター便・小口配送を組み合わせた新ルートを構築して物流網を最適化。また、従来の60cmネギから、より効率的な「50cmネギ」への切り替えを検討するなど規格も見直す。さらに、マイナビ農業の研修制度を活用し、次世代ネギ農家を全国で育成するほか、北海道むかわ町での100ha規模の圃場開発など、地域と連携した大規模化を推進する。
同プロジェクトでは、函館の冷涼な気候と豊かな水資源を活かし、プレミアムブランド「雪の女王」を展開。美味しさに加え、「美しさ」「物語性」「品質の高さ」を兼ね備えたネギとして、7月~11月に全国のスーパーマーケットで販売する。北海道から九州までの空輸による「雪の女王ファーストクラス」構想も進行中。
また、マイナビ農業とねぎびとカンパニーは、農林水産省が策定した食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現する「みどりの食料システム戦略」の一環として、有機肥料の共同開発にも取り組んでおり、環境への配慮と収量向上を両立する次世代型農業のモデル構築を進める。
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