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シリーズ:食は医力

【浅野純次 / 経済倶楽部前理事長】

2014.06.13 
【シリーズ・食は医力】第62回 目薬より体調管理一覧へ

・危険な目薬の乱用
・効果的な豆腐湿布
・野菜などカリウムを

 ある調査によると中学生の6割が視力0.9以下だそうです。スマホ依存やゲーム漬けも影響しているのでしょう。
 視力の維持回復には、手元の画面ばかり眺めて目を酷使しない、目の運動や周辺マッサージで血行を良くする、そして遠くを眺める時間を多くする、などが大事です。

◆危険な目薬の乱用

 思うに近年、目ほど酷使されている器官はないでしょう。挙句の果ては目が疲れた、目がしょぼしょぼする、目が充血した、といって目薬の世話になっている人が多いのでは?
 でも目薬の乱用は危険です。目薬には一般に栄養剤と血管収縮成分が入っていますが、問題は後者、血管を収縮させて充血を抑える塩酸テトラヒドゾリンやナファゾリンです。
 これら成分は、繰り返し使っていると、効果が切れたとき逆に充血する、いわゆるリバウンドが起こってしまいます。
 つまり目薬を使い続けないと充血が止まらないという悪循環にはまり込んでしまう。禁断症状のようなものです。
 しかも見た目の充血は取れても充血の原因を解決するわけではないので、たとえば結膜炎で充血している場合など、菌の働きを抑える対応ができず、症状が悪化しかねません。

 

◆効果的な豆腐湿布

 というわけで目が充血したり、目やにがたくさん出るようなときは、塩を入れた三年番茶か蒸留塩水、あるいはホウ酸を温水に溶かしたもので洗眼するのがいいでしょう。
 その場合、脱脂綿を箸か清潔な指でつまんで洗います。わが家は何十年かこれでやってきているので目薬を買ったことがありません。
 目を打撲したりして出血したときはどうするか。あれは昔、夏の夜の事件でした。近隣の子供たち何人かで花火を楽しんでいたときに、暗闇で友達が振り回した花火の軸(直径2〜3ミリの竹棒)が幼稚園児だった息子の目を直撃したのです。
 白目が真っ赤に出血して私などおろおろするばかりでしたが、妻はすぐ木綿豆腐(5センチ四方、厚さ1センチほど)を手拭いでくるんで目に当て、その晩はずっと豆腐を取り替えて湿布を繰り返しました。
 翌朝、眼科へ連れていきましたが、幸いその後は医師がビックリするほど早く回復しました。民間療法の力は侮れないものがあります。
 豆腐湿布(パスタ)は熱を取る力が極めて強いのです。目に限らず打撲の手当てや高熱時の熱冷まし(額への湿布)にも利用されるといいでしょう。豆腐は冷たくても常温でも構いません。豆腐自体の性質で熱を奪い冷やすのです。

 

◆野菜などカリウムを

 さて目でつらいのは白内障や緑内障でしょう。漢方では、八味丸や苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅっかんとう)などで水毒を取ります。
 つまり白内障、緑内障は水晶体の眼房水が多すぎることが一因なので、利尿促進がカギを握っているのです。便秘の解消も大事です。
 ですから野菜などカリウムをたくさん取ること。コーヒーもいいです。特にアズキ、メハジキは利尿の特効薬なので、かぼちゃアズキ(両者を煮込んだもの)を多めに作っておき、毎日、食べると効果があるはずです。
 目のしょぼつき、かすみ、かゆみ、その他眼病には、砂糖、清涼飲料、肉類、アルコール、油っこい料理は控えめにしましょう。
 目にいい食物としてはゴマ、海藻、緑黄色野菜、根菜類、豆類、青魚、小魚、梅干など。それと昔から目には八つ目うなぎ、ですが、ビタミンAを多く含んでいるのと名前からの願掛けでしょうか。
 ブルーベリーもアントシアニンが目に良いと喧伝されています。しかし諸説あり、私自身は気休めにブルーベリージャムを多めに買い求めている程度です。
 結論的にいうと、目は単独に健康でいるわけではなく、肝臓や腎臓、それに胃腸とも深くかかわりながら働いています。目薬の対症療法で良しとせず、体全体で(つまりホリスティックに)いたわっていきたいものです。

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