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流通:食は医力

【シリーズ・食は医力】第67回 風邪の季節に備える2014年11月21日

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【浅野純次 / 石橋湛山記念財団理事】

・体を温かく
・良い食事をとる
・喉を冷やさない

 寒くなり乾燥してくると、のどや気管支をやられ、風邪から気管支炎、さらには肺炎にまで至ります。筋肉痛、咳、鼻水、発熱、悪寒が初期症状であることも多いので、こじらせないうちに回復させたいものです。

◆体を温かく

 大事なことは、体を温かくすること、胃腸の状態を良くすること、良い食事をとること、体力あるいは自然治癒力を強めること、です。この4つをしっかり守ってください。
 順番に説明していきます。第1に、体を冷やすことは風邪の最大の原因です。「体を温めて治す」のが主義の石原結實さんに言わせれば、「風邪は英語でCOLD(冷え)というくらい体を冷やすのが原因だ」ということになります。
 漢方薬の葛根湯には体を温める成分が入っています。体を冷やす陰性食品(清涼飲料水、白砂糖、キュウリ、ナスなど)はNG(ダメ)です。
 子供の頃、風邪をひくと風呂には入らせてもらえませんでしたが、これは昔の風呂場が寒かったから。風呂場を温めておきすぐ湯船に飛び込む。そして湯冷めしない。そうすれば風呂が悪いことは何もありません。
 あとは寝入りばなに寝酒(少量)か生姜湯でも飲んで温かい布団でぐっすり寝ること。寝巻きを取り替えるほどぐっしょり汗をかいたらしめたものです。

 
 
◆良い食事をとる
 
 第2は、消化器の状態と風邪が深くかかわっている点。腸には膨大な数の細菌(バクテリア)が住み着いていますが、腸の状態が悪いと風邪のウイルスが腸内から血流に乗って気管支や喉、鼻の粘膜を攻撃し風邪が引き起こされます。
 ですから風邪かなと思ったら少食を心掛けて腸の状態を良くすることが大切で、大食は禁物です。そして味噌、納豆、漬物、ヨーグルトなどの発酵食品で整腸を心がけましょう。
 第3に食事では、そのほか体を温め血行を良くする食品と、炎症を抑える食品が効果的です。体を温めるには陽性食品が何よりで、ショウガ、ネギ、ニラ、ニンニク、大根、ゴボウ、くずなどがいいでしょう。
 紅茶にショウガ粉末とくず粉を溶かしたショウガ紅茶は体を温め、発汗、解熱、鎮咳効果があるのでお勧めです。
 大根も効果的で、大根とショウガをおろし、醤油少々に熱湯を注いで飲む大根湯を我が家ではよく利用してきました。
 咳にいいのがキンカンやカリンで、三温糖か蜂蜜少々と煮詰めた煮汁(皮や実も食べますが)はこれからの季節、作っておくといざというとき便利です。
 さらに蓮根をおろし、醤油と三温糖、それに湯を注ぐと、蓮根が炎症を鎮めるので、はれた喉に効果があります。

 
 
◆喉を冷やさない
 
 第4の自然治癒力ですが、風邪は要するに抵抗力が落ちた喉や気管支の粘膜がウイルスにやられるわけで、腸も含め全体として体力が落ちている状態ということになります。
 したがって良質の蛋白質(卵、豆類、大豆製品など)をしっかりとること、運動と休養をバランスよくとること、ストレスを減らし副交感神経を働かせてゆったりと過ごすこと、などが大事です。
 昔から風邪には卵酒と言いますが、日本酒であれば5勺程度の卵酒で体を温めるのは理にかなっています。赤ワインをお燗するのもいいそうですが、私はいつもどおり常温でいただきたいです。
 とはいえ風邪を近寄らせないことが何よりです。皮膚のマッサージ、うがい、手洗いをこまめに行うこと。喉を冷やすのも禁物で、マフラーは風邪予防に効果的です。音楽会や講演会などで咳が出始めたら、私は手のひらかハンカチを喉に当てて温めます。たいていは咳がとまるのでお試しを。
 昔から「風邪は万病のもと」とか「風邪は百病のもと」と言われてきました。風邪が全身とかかわっていることが、このことわざからもうかがえます。たかが風邪、されど風邪ということですね。

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