イチゴの定置型収穫ロボット開発 農研機構2013年6月6日
農研機構生研センターは6月4日、定置型イチゴ収穫ロボットを開発したと発表した。平成26年度の実用化をめざす。
イチゴ栽培にかかる全労働時間の約4分の1が収穫作業だといわれている。機構では、この収穫作業時間を短縮させようと移動型の収穫ロボットを開発してきたが、コストがかかること、昼間は明るすぎて収穫適期の赤色果実を判別する精度が下がること、などの課題があった。
そこで機構では、収穫ロボットを固定したまま、栽培ベッドを移動させるシステムを開発した。収穫機を固定したことで判別装置のみを遮光し昼夜問わず精度の高い判別が可能になった。栽培ベッドは自動で移動するためさらなる作業の省力化も実現している。また、慣行栽培に比べて2倍の密植が可能なため、収穫量の増加も期待できる。
1?3月に行った性能試験では、収穫成功率は4?7割、1時間あたりの処理面積は20?40平方mだった。
機構では、「定植から栽培管理、防除、収穫までをシステム化することができ、大規模生産技術の構築に貢献できる」と期待を寄せる。今後は、さらなる精度の向上と安定性・耐久性の調査を行い、26年度には販売したい考えだ。
(写真)
定置型収穫ロボット(右)と移動型栽培ベッド
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・イチゴの個別包装容器を開発 流通ロスを軽減(2013.03.25)
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