種なしカンキツの育種を加速2019年3月7日
農研機構果樹茶業研究部門は、果実の種子数を決める花粉量と花粉の受精能力を判別できるDNAマーカーを開発した。
このマーカーを育種に利用すれば、芽生えの段階で花粉量が少なく花粉の受精能力が低い個体を選抜できるため、種なしカンキツ品種の育成を効率化することができる。
カンキツの新品種育成には、長い年月と多くの個体を植え付ける広いほ場が必要となる。そのため、芽生えの段階で優れた特性を持つ個体を確実に選抜できるDNAマーカーの開発が求められていた。
このマーカーを利用すれば、種なし、あるいは種が少ない個体を高い確率でほ場に植え付けられるため、このような特性をもち消費者ニーズとも合致する、優良なカンキツ品種を効率的に育成することが可能となった。
(関連記事)
・新かんきつ「あすみ」「璃の香」など紹介 農研機構(19.01.25)
・柑橘用殺虫剤「メビウスフロアブル」適用拡大 協友アグリ(18.10.03)
・高温でも容易に着色する極大粒ブドウ育成に成功 農研機構(18.02.16)
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