【注意報】レタスにアザミウマ類 沖縄本島で多発のおそれ 沖縄県2024年2月5日
沖縄県病害虫防除技術センターは、レタスにアザミウマ類(クロゲハナアザミウマ)が沖縄本島で多発のおそれがあるとして、1月30日に令和5年度病害虫発生予察注意報第7号を発令した。
沖縄県病害虫防除技術センターによると、沖縄本島における1月のほ場調査の結果、寄生株率は30.4%(例年:0.9%)、発生ほ場率80.0%(例年:13.3%)となり、例年及び過去2年の推移と比べ多発生となった。アザミウマ類は1月以降発生が増加する傾向にあるため注意が必要(図1、2)。優占種はクロゲハナアザミウマだった。
クロゲハナアザミウマの雄成虫は短翅型(図3)のみで、雌成虫は長翅型(図4)と短翅型(図5及び中間型の存在が知られている。県内ではほとんどの雌成虫が長翅型。
左から、図3:雄成虫、図4:長翅型雌成虫、図5: 短翅型雌成虫(写真提供:沖縄県植物防疫協会)
長翅型雌成虫は体長1.21.3ミリ雄成虫は0.9~1.0ミリ。発育日数は温度に大きく影響を受け、一般的には温度が高いと短く、低いと長くなる。卵から成虫になる日数は25℃条件下で14.7日、発育が停止する温度は9.3℃となっている。
図6:レタスの被害葉(写真提供:沖縄県植物防疫協会)
幼虫・成虫とも葉を加害。寄生部位は主に外葉数枚の葉裏や葉の付け根で、結球部には認められない。加害部はかすり状に褐変し、多発すると商品価値の低下を招く(図6)。県内ではレタス以外にキク科植物やスイートバジル等に発生する。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇発生源となりうるほ場周辺の雑草の除去に努める。
〇定期的に葉裏や葉の付け根を観察し、早期発見・防除に努める。
〇登録薬剤による防除を行う。
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