猛暑による籾への影響と乾燥・籾摺作業注意点 サタケ2017年8月28日
(株)サタケは8月23日、西日本の生産者に向け、猛暑による稲乾燥・籾摺り、作業の注意点を発信した。
気象庁の見通しによると、西日本では9月にかけて気温がかなり高いところもある、と見込まれており、胴割米の発生が懸念される状況にある。
高温により、いもち病や斑点米カメムシ類の発生も多くなっており、高温障害によるシラタも増える恐れがある。
今年も胴割米発生防止策として、「かけ流しにより地温の低下を図り、灌漑水が確保できない場合は、間断灌水を行う」など十分な注意が必要だ。このため、乾燥・籾摺り作業については、次の点に留意する必要がある。
・高温化により登熟期間が短縮され、刈遅れると胴割米が発生しやすくなるので、適期刈取りを行うこと。
・気温が高い時に、生籾をコンバイン袋に入れたまま放置すると、変質しやすくなるので、収穫から4時間以内に乾燥機に張り込み、通風、乾燥を行うこと。
・猛暑により水分乾燥が1%程度進む傾向があるため、乾燥機の水分設定を0.5~1.0%あまめにセットすること。
・収穫時の籾の状態を確認し、胴割米が発生している場合は乾燥機を低い温度で設定し、ゆっくり乾燥すること、など。
(関連記事)
・日照不足、低温時の乾燥・籾摺作業注意点 サタケ(17.08.28)
・新たなJASの活用巡り 「農林水産省FOOMA特別講演」開催 FOOMA JAPAN事務局(17.06.20)
・ミャンマーで精米機器の移動セミナー サタケ(17.06.16)
・中国・黒竜江省の稲作 技術高く・優れた品質 日本との技術交流望む(16.09.27)
・ミャンマーにサタケ製品のショールーム開設 サタケ・アディパティ社(16.07.04)
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日