温室効果ガス排出量を9・1%削減 小野田工場のボイラー燃料転換で 日産化学2020年5月27日
日産化学(東京都中央区)は、小野田工場(山口県山陽小野田市)で20年以上使用してきたA重油焚きボイラーを、天然ガス焚きボイラーに更新することを決めた。この燃料転換により、小野田工場単体で温室効果ガス(以下GHG)排出量の9.1%削減を見込んでいる。
日産化学の小野田工場
小野田工場は、1910(明治43)年に日本で初めて農薬の工業生産を始めた。以来、ライフサイエンス製品として殺虫剤・殺ダニ剤、除草剤などの農薬、動物用医薬品原薬や、高脂血症治療薬などの医薬品原薬に加えて、有機ファインケミカル製品を生産している。
小野田工場の既存A重油焚きボイラーは設置された1998年から22年経過しており、近年では老朽化が進んでいた。そのため、GHG排出量削減、ボイラー燃焼効率向上、省力化、保全強化(予兆保全)などの観点から、燃料を天然ガスとするボイラーに更新する。
ボイラー更新により、ボイラー室を新設し、天然ガス配管の新設と付帯工事を行う。更新工事は6月から2021年12月まで。これにともなう設備投資額は7億円。
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