テンサイシストセンチュウを確認-農水省2017年9月4日
農林水産省は9月1日、長野県諏訪郡原村の農場の一部でテンサイシストセンチュウの発生を国内で初めて確認したと発表した。
テンサイシストセンチュウはアブラナ属等の作物に甚大な影響を及ぼすおそれのある重要病害虫で、すでにわが国の一部で発生が確認されているジャガイモシストセンチュウと同様に土壌を介して広がることから、土壌の移動防止等の措置を講じることによって急速に広がる恐れはないという。 長野県諏訪原村で栽培されているアブラナ属野菜の生育不良株から8月にシストセンチュウが発見されたことから、植物防疫所でセンチュウの同定を行ったところ、わが国で未発生のテンサイシストセンチュウであることが確認された。
農林水産省はこのセンチュウのまん延を防止するため長野県と連携して発生範囲を特定するための調査と、▽土壌の移動防止措置の実施、▽発生ほ場における寄生植物の植栽の自粛、▽発生ほ場における土壌消毒の実施、▽寄生植物の地下部への移動に際し、植物防疫官による移動前の検査を実施を行う。
(関連記事)
・土壌病害、センチュウ害対策巡り「土づくり推進シンポジウム」開催 土づくり推進フォーラム(16.12.09)
・ジャガイモシロシストセンチュウへの農薬登録取得 土壌くん蒸剤「D-D剤」(16.10.06)
・発生ほ場を土壌消毒 ジャガイモシロシストセンチュウ 北海道(16.09.08)
・ジャガイモシロシストセンチュウを初確認-農水省(15.08.20)
・土壌病害、センチュウ対策でフォーラム(14.06.18)
重要な記事
最新の記事
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日
-
キウイブラザーズ新CM「ラクに栄養アゲリシャス」篇公開 ゼスプリ2025年4月30日
-
インドの綿農家と子どもたちを支援「PEACE BY PEACE COTTON PROJECT」に協賛 日本生協連2025年4月30日
-
「日本の米育ち 平田牧場 三元豚」料理家とのコラボレシピを発表 生活クラブ2025年4月30日
-
「子実トウモロコシ生産・利活用の手引き(都府県向け)第2版」公開 農研機構2025年4月30日
-
「金芽ロウカット玄米」類似品に注意を呼びかけ 東洋ライス2025年4月30日
-
令和7年春の叙勲 JA山口中央会元会長・金子光夫氏、JAからつ組合長・堤武彦氏らが受章2025年4月29日
-
【'25新組合長に聞く】JAようてい(北海道) 金子辰四郎組合長(4/11就任) 「国民の胃袋」支える誇り胸に2025年4月28日
-
経営支え夢を応援 地域農業の発展、金融の力で 先進事例にみるJA・信連の取り組み(上)2025年4月28日
-
全農 備蓄米 4月に5万5000t出荷2025年4月28日
-
経営支え夢を応援 地域農業の発展、金融の力で 先進事例にみるJA・信連の取り組み(下)2025年4月28日
-
【JA人事】石塚克己(茨城県)石塚克己組合長を再任(4月26日)2025年4月28日
-
令和7年度「3-R畜産たい肥散布体験会」を開催 JA全農ひろしま2025年4月28日
-
【注意報】ムギ類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 愛知県2025年4月28日
-
二重米価制で農政を刷新せよ【森島 賢・正義派の農政論】2025年4月28日
-
ジャガイモ・馬鈴薯・ニドイモ・ナツイモ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第337回2025年4月28日
-
【農業協同組合研究会】5月31日に研究大会 新基本計画と今後の農政テーマに2025年4月28日