大分県の清家義顕氏が最優秀賞 JA共済自動車工場フロントマン選抜技術競技会2024年11月12日
JA共済自動車指定工場協力会(JARIC)が主催する「第47回全国フロントマン選抜技術競技会」が10月25日、千葉市のJA共済幕張研修センターで開催。競技会には全国から選抜されたフロントマン15人が出場し、事故車両の損害見積もりの精度を競った。審査結果は11月1日に公表された。
全国から選抜されたフロントマン15人と審査委員
冒頭、JA共済自動車指定工場協力会髙間専逸会長があいさつ。「自動車修理業界においても新たな技術が次々と導入されている。JARICも、これからの情報発信に積極的に取り組むので、皆さま方においても、引き続き、技術向上に努めていただきたい」と話した。
JARICは、全国約1600か所の指定工場が会員となって、そのネットワークを生かし、JA自動車共済の契約者の車の点検・修理などについて、高い品質の技術・サービスを提供するための組織運営を行っている。その最前線に立つフロントマンは、工場の代表者としてドライバーの相談窓口になるとともに、工場内においては作業指示者、作業工程管理者などの役割を担う。
同競技会は、フロントマンの技術向上をはかり、JA自動車共済契約者の車を「安心して任せられ」「優良かつ迅速な修理」を行うことを目的に、昭和49(1974)年から毎年開催。今年は各都道府県の選抜競技会で優秀な成績を収めた精鋭フロントマン15人が出場した。
フロント部損傷車の見積競技
今年の競技会は、例年実施している交通事故を再現した実車を用いた見積競技に加え、新たに学科競技が行われた。見積競技では、フロント部とリヤ部が損傷した2台の事故車について、制限時間以内に損傷程度やパーツ交換の必要性、工賃などを確認し見積書を作成。また、新たに追加された学科競技では、自動車修理に求められる知識が問われる問題が出題された。
リヤ部損傷車の見積競技に臨む出場者
選手が作成した損害修理見積書と答案については、11月1日に全国技術アジャスター協会会長の齊木一郎副会長をはじめとする4人の審査員が精度を評価した。
その結果、最優秀賞を清家義顕氏(大分県・清家自動車)が受賞した。また、優秀賞は金丸和也氏(山形県・有限会社大山ボデー)と河村義久氏(京都府・JA全農京都丹波自動車サービスセンター)が受賞。敢闘賞は、大津栄伸氏(熊本県・有限会社大津車体工業)と足立進氏(兵庫県・足立自動車鈑金株式会社)が受賞した。
審査委員長の齊木氏は「お車を預かった際、損傷箇所の修理から始めがちであるが、その前に事故車全体をくまなくチェックし、損傷がどこまで波及しているかをあらかじめイメージすることが重要。普段職場で実践されていることだと思うが、本競技会を機に改めて、修理前にしっかりと損傷の波及箇所についてイメージを行うことができているのか再確認いただき、更なるスキルアップにつなげていただきたい」と講評した。
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