降雨の影響で収穫量5%減 27年産麦類(子実用)の作付面積と収穫量2015年10月2日
農林水産省は9月29日、平成27年産麦類(子実用)の作付面積と収穫量の統計を公表した。4麦類の子実用作付面積は前年産に比べ1%増加した。
全国の4麦(小麦、二条大麦、六条大麦、はだか麦)の子実用作付面積は、全国で27万4400haで、前年産より1700ha(1%)増加した。
このうち北海道での作付面積は1000ha(1%)減少、都府県では2700ha(2%)増加した。
収穫量は44万2700tで、前年産に比べ2万2200t(5%)減少した。これは、作付面積が増加したが、小麦とはだか麦の10a当たりの収量が前年産より下回ったことが原因。

【小麦(子実用)】
北海道の作付面積は、他の作物への転換等があり前年産より1%減少した。また都府県は東海、近畿地域等で他作物から転換等があり1%増加した。
収穫量が減少したのは4月以降、東海以西に雨の日が続いたことにより、発熟が不良となったことが原因。
【二条大麦(子実用)】
全国の作付面積は、九州地域などで作付が増えたため、1%増加した。
収穫量が増加したのは、関東地域において出穂期以降の天候が概ね良好だったため。
【六条大麦(子実用)】
作付面積は北陸地域等で他作物からの転換などがあり、前年産より増加した。
収穫量は関東地域の出穂期以降の天候が良好であったため、作柄が悪かった前年産に比べ増加した。
【はだか麦(子実用)】
作付面積は九州地域等で作付が減少したため、全国の面積も減少した。
収穫量は愛媛県や大分県で播種期の降雨による発芽不良などにより減少した。
重要な記事
最新の記事
-
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(1)2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(2)2025年12月26日 -
(467)戦略:テロワール化が全てではない...【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月26日 -
【スマート農業の風】(21)スマート農業を家族経営に生かす2025年12月26日 -
【特殊報】ブロッコリーの黒すす病にSDHI剤耐性菌が発生 北海道2025年12月25日 -
【注意報】イチゴにハダニ類 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2025年12月25日 -
家庭での米消費、前年比11.7%減 マイナス幅拡大、「新米不振」裏付け 米穀機構11月調査2025年12月25日 -
米価高騰に対応、「4kgサイズの米袋」定番化 値ごろ感出し販売促進 アサヒパック2025年12月25日 -
協同組合の価値向上へ「鳥取県宣言」力強く2025年12月25日 -
【世界を診る・元外交官 東郷和彦氏】トランプ再来の嵐 自国利益に偏重2025年12月25日 -
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】なぜ日本は食料難の経験を教科書から消したのか?2025年12月25日 -
【Jミルク脱粉在庫対策】基金初発動1.2万トン削減 なお過剰重く2025年12月25日 -
すべての都道府県で前年超え 2024年の県別農業産出額 トップは北海道2025年12月25日 -
【農と杜の独り言】第7回 祭りがつなぐ協同の精神 農と暮らしの集大成 千葉大学客員教授・賀来宏和氏2025年12月25日 -
国連 10年に一度「国際協同組合年」を決議2025年12月25日 -
秋田と山形の3JAが県越え連携協定2025年12月25日 -
日本産の米・米加工品の輸出促進策を議論 「GOHANプロジェクト」で事業者が意見交換 農水省2025年12月25日 -
26年産米の農家手取り「2万5000円めざす」 暴落の予兆に抗い再生産価格を確保 JA越前たけふ2025年12月25日 -
笹の実と竹の実【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第370回2025年12月25日 -
茨城県で鳥インフル 97万羽殺処分へ 国内10例目2025年12月25日


































