前年より43万8000t減-27年産主食用米2015年10月30日
農林水産省は10月30日、27年産水稲の作況指数などを公表した。
水稲の作付面積は150万5000ha。うち主食用140万6000ha。27年産米の生産数量目標の面積換算値の141.9万haにくらべて1万3000ha少なく、いわゆる目標面積を"深掘り"し、生産数量目標の配分を開始した平成16年以来初めて超過達成となった。
10aあたりの予想数量は9月15日現在よりも2kg下方修正し531kgとなった。このため主食用の予想収穫量は744万4000tとなった。
今年6月の民間在庫量は230万t。27年産米の生産量が744万tとなったことから27/28年(27年7月~28年6月)の主食用供給量合計は974万tとなる。一方、この間の主食用需要量は770万tと見込まれていることから、28年6月の民間在庫量は205万t程度となる見込みとなった。
作況指数は全国で「100」。平成23年以来、5年連続で100を超えた。
9月15日現在にくらべて9道県で作況指数が上がり、15県で下がっている。
東北・関東豪雨で大きな被害が出た茨城県は9月15日現在より2ポイント下がって96。鬼怒川決壊の被害を受けた常総市のある「茨城西部」の作況は86となった。
一方、同時期の大雨で冠水等の被害が出た宮城県は水の引きが早く作況への影響は出ず103となった。そのほか、新潟県の「下越北」は91となったが、台風15号による籾摺れの影響だという。
ふるい目幅別重量分布の全国平均は1.85mm未満の玄米の割合が4.2%と見込まれている。北海道ではこの割合が5年平均値より少なく米が大粒の出来となっているが、全国的には直近5年平均値を0.5ポイント上回っていることからやや小粒傾向にあるという。
(写真)全国農業地域・都道府県別作況指数(10月15日現在)
(関連記事)
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・全国作況100の「平年並み」-米穀データバンク予想 (15.08.07)
・主食用米50万t需給改善-JA全農調べ (15.07.31)
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