米の在庫 減少ペースに鈍化の兆し2018年6月6日
農林水産省が毎月発行している「米に関するマンスリーレポート」6月号では民間在庫量の減少ペースが鈍っているとして「今後の動向を注視していく必要がある」と指摘している。
29年産の主食用生産量は731万tと28年産より19万t減となり、米の在庫水準(出荷・販売段階)は前年を下回って推移してきた。
昨年10月末は対前年を▲30万t下回り、11月末▲22万t、12月末▲17万tと推移してきた。
29年産米の集荷がほぼ終了した今年1月末、2月末はいずれも▲18万t下回っていたが、3月末は▲13万t、4月末は▲11万tの201万tとなったが、在庫減少のペースに鈍ってきた兆しが見られる。
出荷段階をみると今年1月末から4月末までの対前年比は▲21万t→▲18万t→▲14万t→▲13万tと在庫減少ペースは確かに落ちている。
販売段階をみると対前年比はプラスで推移。1月末からの動きは+3万t→±0万t→+1万t→+2万tとなっている。
こうした動向についてマンスリーレポートは「3月4月の在庫減少の鈍化は、言い換えれば需要量の減少。引き続き今後の動向を注視していく必要がある」と強調している。
(関連記事)
・米の民間在庫 前年比▲11万tの201万t-4月末(18.05.30)
・主食米の9割直販へ【山本貞郎・JA全農米穀部長】(18.05.30)
・【農協研究会・第2報告 需給調整は用途別に】加藤純・JA全中農政部水田・畑作農業対策課長(18.05.28)
・東京コメ4月限納会 急落の意味するもの(18.04.24)
・揺れる米生産の現場 JA秋田おばこ問題(18.03.08)
・30年産米生産量 全国735万t(17.12.08)
重要な記事
最新の記事
-
日本の米育ち 平田牧場 三元豚の「まんまるポークナゲット」新登場 生活クラブ2025年5月1日
-
千葉県袖ケ浦市 令和7年度「田んぼの学校」と「農作業体験」実施2025年5月1日
-
次世代アグリ・フードテックを牽引 岩手・一関高専から初代「スーパーアグリクリエーター」誕生2025年5月1日
-
プロ農家が教える3日間 田植え体験希望者を募集福井県福井市2025年5月1日
-
フィリップ モリス ジャパンとRCF「あおもり三八農業未来プロジェクト」発足 農業振興を支援2025年5月1日
-
ビオラ「ピエナ」シリーズに2種の新色追加 サカタのタネ2025年5月1日
-
北限の茶処・新潟県村上市「新茶のお茶摘み体験」参加者募集2025年5月1日
-
「健康経営優良法人2025」初認定 全農ビジネスサポート2025年5月1日
-
「スポットワーク」活用 農業の担い手確保事業を開始 富山県2025年5月1日
-
「Hiroshima FOOD BATON」食のイノベーションに挑戦する事業者を募集 広島県2025年5月1日
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日