配合飼料価格800円値上げ JA全農2014年6月23日
JA全農は7?9月期の配合飼料価格を4?6月期より1トンあたり、全国全畜種総平均で約800円値上げすると発表した。
改定額は地域別・畜種別・銘柄別に異なる。値上げの要因は、トウモロコシのシカゴ定期と大豆粕価格の値上がりなどが要因。JA全農は以下のような飼料情勢についても同日、公表した。
【飼料穀物】
トウモロコシのシカゴ定期は、ウクライナの政情不安や米国産新穀トウモロコシの作付けが遅れたことから上昇し、5月上旬には1ブッシェル5.1ドルまで高騰した。その後は、天候の回復とともに作付け進度が平年並みとなったことから下落、現在は同4.6ドル前後で推移している。
今後は夏場の受粉期に向けて天候に左右される相場となるが、輸出需要が旺盛のため、シカゴ定期は底堅く推移すると見込んでいる。
【大豆粕】
シカゴ定期は、米国産旧穀大豆の期末在庫率が4%を割り込み史上最低の水準であることや、南米産新穀大豆の収穫が降雨で遅れて生産量減が懸念されることから、現在、1トン540ドルで推移している。
国内大豆粕価格は、シカゴ定期が上昇していることから値上りが見込まれるという。
【海上運賃】
米国ガルフ・日本間のパナマックス型海上運賃は、昨年12月以降船腹の需給緩和で軟調に推移していたが、南米産新穀トウモロコシ・大豆の輸出需要によって下げ止まり、現在は1トン45ドル前後で推移している。今後は中国向けの鉄鉱石、石炭の輸送需要に大きな伸びが見られないことから、相場は現行水準で推移すると見込まれるという。
【外国為替】
2月以降、1ドル102円前後で推移した後、4月上旬に欧州中央銀行総裁が金融緩和をすすめる可能性を示唆したことから、ドルが買われたことから、一時は104円台まで円安が進んだ。現在は102円前後となっており、日米ともに景況感が回復していることから相場は現行水準での推移との見込みだ。
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