6期ぶり最終利益が黒字 旅行事業が回復、地域共創事業拡大 農協観光株主総会2024年6月26日
(株)農協観光は6月26日、東京・大手町のJAビルで定期株主総会を開き、第35期(令和5年4月1日~令和6年3月31日)の事業報告と決算報告を行った。新型コロナウイルス感染症が下火になり、低迷していたメインの旅行事業が回復に向かい、地域共創・農福連携などの事業も軌道に乗り、経常利益が5億700万円と、平成29年以来6期ぶりの黒字となった。
農協観光は当期から5カ年の中期事業計画をスタートさせ、「地域の活性化と課題解決」に貢献する事業(地域共創事業・農福連携事業)に取り組んだ。メインの旅行事業は、個人・小グループ旅行を中心に需要が回復し、団体旅行も下期から徐々に回復傾向をみせ始めた。
「食」と「農」の魅力を発信し、地域の活性化に貢献する地域共創事業では、JA全国連と連携した労働力応援、地域貢献活動等との事業連携を進めるとともに中央省庁、自治体の公募案件の応札に積極的に参加した。一方、JA活動支援では、周年記念や合併記念旅行、年金友の会等のJA関連旅行の復活がみられた。
労働力応援では、JA援農ボランティアなどさまざまな連携事業に取り組んだ。都道府県域の中央会・JAと連携して実施する「援農支援隊」を拡大し、全国107農家へ延べ2800人余りのボランティアを派遣した。
こうした積極的な事業展開で、取扱高は前年同期比302億2800万円(前年同期比163.1%)、売上総利益は46億6000万円(同180.0%)となった。人件費や費用の削減に努め、営業利益は4億1300万円(前年同期:営業損失5億7500万円)、経常利益5億700万円(前年同期:経常損失6億6300万円)となった。この結果、諸税控除後の最終利益は5億5400万円(前年同期:最終損失6億8300万円)と平成29年以来の黒字計上となった。
なお定期株主総会では、新任5人を含む21人の取締役を選任した。新任の取締役は次の通り。(敬称略)
篠原末治(一般社団法人全国農協観光協会)、松田清見(徳島市農協)、稲村政崇(全国農協青年組織協議会)、佐藤宏治(学識経験者)、香川晋二(学識経験者)
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】サツマイモ基腐病 県内で初めて確認 福島県2024年12月4日
-
三重苦にあえぐ酪農を救え【小松泰信・地方の眼力】2024年12月4日
-
経済性と社会性両立 協同組合金融の勘どころ ゆきぐに信組でフィールドワーク(1)【全中・JA経営ビジョンセミナー】2024年12月4日
-
経済性と社会性両立 協同組合金融の勘どころ ゆきぐに信組でフィールドワーク(2)【全中・JA経営ビジョンセミナー】2024年12月4日
-
赤坂迎賓館で各国大使を招待した晩さん会開催 国産食材の魅力アピールで輸出促進へ JA全農と農水省2024年12月4日
-
大気から直接回収した二酸化炭素を農業に活用 JA全農などが実証実験開始②2024年12月4日
-
【スマート農業の風】(10)GAPで生きるZ-GIS2024年12月4日
-
JA共済連が「隠レア野菜プロジェクト」 見た目を理由に手に取られづらい青果の隠れた魅力を伝える2024年12月4日
-
横浜でとれた野菜や果物など直売「ミドリンマルシェ 2024」開催 JA横浜2024年12月4日
-
日韓フードテック事業活性化に関する戦略的業務提携を締結 KOMPEITO2024年12月4日
-
鳥インフルエンザ検査を迅速化 国環研発ベンチャー「野生動物医科学ラボラトリー」始動2024年12月4日
-
おてつたび 宮崎県高原町と連携協定を締結 人手不足解消・関係人口創出へ2024年12月4日
-
「今年の一皿」2024年は「うなぎ」に決定 ぐるなび2024年12月4日
-
「つくば研究所」設立 協友アグリ2024年12月4日
-
オンラインイベント「GROUNDBREAKERSー日本農業の未来へー」開催 クボタ2024年12月4日
-
福岡農業高校と共同開発 太宰府市産「梅」使用「ポテトチップス」限定発売 カルビー2024年12月4日
-
農薬ボトルの再生材料からプランター製造 iCEP PLASTICSと大日本印刷が協働2024年12月4日
-
島根県雲南市と連携「島根県雲南市親子ワーケーション 」開催 雨風太陽2024年12月4日
-
大宮駅に「平田牧場エキュート大宮店」10日にオープン2024年12月4日
-
総額1000万円相当のポイントが当たる「キャッシュレスキャンペーン」開催 コメリ2024年12月4日