「食と農の科学館」が全面リニューアル スマート農業・AI研究など最新成果を発信 農研機構2026年3月2日
農研機構は2月27日、茨城県つくば市の「食と農の科学館」をリニューアルオープンした。体験型・映像型展示を強化し、進化する農業研究の姿を分かりやすく発信する施設へ刷新した。
食と農の科学館の外観
同館は1995年4月、農林水産省の施設として開館し、2001年に農研機構へ移管された。開館以降約30年間で累計46万人が来館。近年は年間2万人前後で推移していたが、コロナ禍で減少し、現在は回復段階にある。一方、開館から30年が経過し、展示内容や施設の老朽化が進んだほか、急速に進化する農業研究の成果を十分に示せておらず、展示もポスター中心となっていた。
リニューアルは丹青社への委託と内製を組み合わせて実施した。スマート農業やAI研究など最新成果の発信を強化し、日本農業・食品産業の発展への貢献を目指す。また、企業や外部機関との連携促進や、青少年・若手研究者への関心喚起を通じ、人材育成・確保にもつなげる。
ミニシアターを新設し、3面大型スクリーンにより農業現場や研究現場の人や農機の動きを実物大に近い迫力で紹介する。40人収容で団体見学にも対応し、第1弾として「スマート水田輪作体系」「ラボ探訪」の2作品を上映する。特別展示エリアも新設し、「スマート農業」「AI×農業」「バイオテクノロジー」の3分野について、体験型展示や映像を用いて重点的に紹介する。
新設されたミニシアター
さらに新技術展示エリアを全面更新し、農研機構の3つの組織目標である「食料安全保障と食料自給力向上」「農産物・食品の産業競争力強化と輸出拡大」「生産性向上と環境保全の両立」に沿って研究成果を紹介。従来の画一的なパネル展示を廃止し、模型や動きのある展示、モニター映像による解説へと刷新した。森林・水産・国際エリアも更新し、森林研究・整備機構森林総合研究所、水産研究・教育機構、国際農林水産業研究センターの展示内容を刷新した。
新技術展示エリア
開館時間は平日9時~16時。土日祝日および年末年始は休館。入館料は無料で、団体見学は予約制。
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