自給率の低い農産物拡大へ支援を 日本農業法人協会2026年3月2日
(公社)日本農業法人協会は2月27日、鈴木憲和農相あての「食糧法改正と新たな水田政策に関する提言」を山口靖農産局長に手渡した後、記者会見を行った。
齋藤会長(左から2人目)
齋藤一志会長は「地方では農業者がどんどんやめ、危機感がある」と指摘し、そのなかで高市首相が国会の所信表明演説で「食料自給率を限りなく100%に近づける」ことや国内生産力を最大限引き出すことに言及したことは「法人協会として大いに賛同する。総理に対しエールを送る」として今回の提言をまとめたと話した。
提言の狙いは、食料増産に向けた不合理な規制を排除し農業経営の自由度を確保することで、食糧法改正と新たな水田政策についての意見を表明した。
食糧法改正で農水省は「需要に応じた生産」を明記する方針で齋藤会長は「適切な方針で当たり前のこと」としながらも、「これまで自分たちで販売努力し需要を拡大してきた。これを妨げることがないようにしてほしい」と提起した。「需要」が国全体としての需要であり、それが指標などとなって自由な生産が規制されることに懸念を表明した。
また、昨年夏以降、米価の高騰が続いているが「高すぎる相場は望まないとして米の不足時には備蓄米を放出して価格の高騰を防ぐ仕組みが必要だとした。ただ、価格にコミットするのではなく、米の供給不足を解消することを目的すべきだという。
新たな水田政策については小麦、大豆、そばなど自給率の低い農産物の品目を地目に関わらず生産拡大するための支援策に転換すべきであり、支援策は品質や収量に応じてインセンティブを与える政策を長期的に実行する必要があると提起した。
ただ、基幹的農業従事者の急激な減少が進んでいるため、農業法人など少ない担い手に農地の集積・集約化を進めることが「一丁目一番地」と強調した。
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