JAの活動:第58回JA全国女性大会特集
第58回JA全国女性大会特集 日本農業の未来を創る女性たち (INDEX)2013年1月21日
1月21、22日の2日間、東京都内で第58回JA全国女性大会が行われました。JAcomでは、「日本農業の未来を創る女性たち」をテーマとして、識者による提言、インタビュー、座談会などの特集企画を組みました。
【特別寄稿】
大会決議の実践、女性の活躍に期待 JA全中・萬歳章会長
第58回JA全国女性大会の開催にあたり、JAグループを代表し、お祝いのごあいさつを申し上げます。
日頃よりJAグループの取り組みに対し、JA女性組織の皆様に積極的な参加・参画をいただき、厚くお礼を申し上げます。また、それぞれの地域・分野において、女性が大きな役割を果たされていることに、心より敬意を表するものであります。
【インタビュー】
これまでの60年を振り返り、未来に向け転換しよう 瀬良静香・JA全国女性組織協議会会長
平成25年度からはじまる新3カ年計画に臨む思いとして瀬良会長は、これまでの活動を振り返り、できなかったことはその原因をきちんと考え、解決策に向けて行動することが大切だと強調した。
【インタビュー】
「"つながっていくものを作る" それが今のテーマです」 JA鳥取中央フレッシュミズ・副会長 山田繭子さん
フレッシュミズは組織発展のための課題などを共有しあいながら仲間同士の交流をはかるため、毎年「フレッシュミズ全国集会」を開いている。今年、その実行委員長を務めたJA鳥取中央フレッシュミズ副会長の山田繭子さん。
「フレッシュミズは誰もが主役になれるチャンス。"フレッシュミズ"とは今の自分にとってどんな存在なのか、未来のフレッシュミズに何を残すことができるのかを一緒に考えていきたい」――。
堂々としたあいさつからあふれるフレッシュミズへの思いと輝く表情が印象的だった。
フレッシュミズで積極的な活動をするようになったのはここ最近だというが、山田さんにとっては自分を輝かせる存在となった。そのフレッシュミズとの出会いについて聞いた。
【現地ルポ】
JA愛知東女性部 「自ら集まる組織」が地域を支えて
JA愛知東の女性部はいくつものグループが主体となった活動を展開している。その活動は自分づくり、仲間づくり、そして住民が生き生きと暮らせる地域づくりへと広がっている。JAもこうした小さな協同活動が積み重なり、連携しあう事業や運動を将来のJA像として描いている。それはこれからの農村がめざす姿でもある。そのためにも女性の力は欠かせない。JA愛知東女性部の活動の一端を紹介する。
【座談会】
震災復興と女性の力 高橋専太郎氏・高野秀策氏・菅野孝志氏・小山良太氏
2011年の「3・11」東日本大震災。被災者の支援、震災後の復興で、これほど協同組合であるJAの重要性、そして地域の人と人の"絆"(きずな)の大切さが明らかになったことは過去にない。被災地のJAでは職員、組合員らが自らも被災しながら、被災者の支援に当たった。特に女性部は組織を挙げて炊き出し、避難所での生活支援などを行い、さらに直売や加工などで地域農業の再生に取り組んでいる。女性の力はJAだけでなく、地域農業の将来にとっても欠かせない存在であることを示した。被災地のJAいわて花巻、JA仙台、それに先行きの見えない原発事故とたたかっているJA新ふくしまの3JAに、「3・ 11とJA女性」について語ってもらった。
【座談会】
活力あるJAを支える女性職員・女性組織 山田泰行氏・百瀬康子氏・渡辺広子氏・伊藤澄一氏
JAグループは第26回JA全国大会決議に「女性パワーの積極的な位置づけ」を盛り込み、より一層の女性参画推進を今後の課題とした。
これまで言われ続けてきたこの課題を前進させるためにはどうすればよいのか――。座談会には女性参画3目標を達成しているJA紀の里の山田泰行組合長、女性管理職の先駆けとして経験を積んでこられたJA松本ハイランド入山辺支所の百瀬康子支所長、JAの生活指導員ひとすじで定年退職後も地域で食や農の大切さを伝える活動を続けている渡辺広子さんに集まっていただき、それぞれの立場からの意見を交わしていただいた。そこでは女性と男性お互いがそれぞれの得意分野を認め合い、その力が発揮できる仕組みづくりの重要性が強調され、今後の職場環境や職員育成にもつながる課題もみえてきた。
【提言】
「リーダーを見つけ女性組織を育成する」 石田正昭(三重大学大学院 生物資源学研究科特任教授)
女性部員の減少が続いている。そのなかで「農協運動への女性参画にはリアリティがあるか」という問いかけが可能である。
しかし、組織事業基盤のぜい弱化を前にして、もはやリアリティのあるなしを論じる段階ではない。否応なくリアリティをもたざるをえない。各JAにおいても、女性参画をすすめるしかないという現状認識が必要である。
ではどうするかが問われるが、学習活動の積極的な展開により組合員力と職員力の向上をはかることに尽きる。組合員としてなすべきこと、職員としてなすべきことを学び、その学びと気づきのなかから実践力を高めるほかはない。
「私まで出てどうするの」「お父さんだけでもお役は山のよう。私まで留守にしたら家はどうなる、家事や家族はどうする!」
「女性の力で社会変革」「未来を創る」などと云うとこんな声が返ってきそう。確かにその通り。今や農家の女性といえども家事と農業だけに専念している人は少数派。多くの人が何らかの仕事に就いて家を空けることも多い。主婦ばかりではない。夫たちもまた農外就業は一般的である。かくして現代の暮らしは農村・農家といえどもとにかく忙しい。男も女も子供達も。
こういう状況下でいきなり「社会変革」等と武張ったことを云えば、当然このような反撃が起きるだろう。
どうしたら今回の大会スローガンを身近にたぐり寄せられるか。この課題への言及は日頃、「女性の」とか「社会参画」とかから間をおいてきた身にすれば柄ではないが、少し考えてみたい。
「女性の感性でJAへ新たな息吹をおこそう」 第58回JA全国女性大会
JA全国女性組織協議会(JA全国女性協)は1月21日、東京の日本教育会館で第58回JA全国女性大会を開いた。
大会のメインスローガンは「JA女性 心ひとつに 今をつむぎ 次代へつなごう!」。全国からJA女性組織・フレッシュミズメンバー約500人が集まった。大会は22日正午まで。
10年後ありたい女性組織に向けて JA全国女性大会のパネルディスカッション
第58回JA全国女性大会1日目のパネルディスカッションは「次代へつなぐ女性組織?次代へつなぐ協同、10年後こうありたい女性組織?」をテーマにフレッシュミズの育成や女性参画をすすめるための課題を中心に議論した。
女性参画については「男性の意識改革なくして一歩も前に進まない」、「JAのトップに女性の意見を聞く耳を持ってほしい」といった厳しい指摘が会場からも飛ぶなど、明確な課題が示された。
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