【TPP】日米の溝埋まらず2014年4月23日
オバマ大統領の訪日を前に米国USTR(通商代表部)のカトラー次席代行が来日。TPP政府対策本部の大江首席交渉官と4月21、22日に事務レベル協議を行ったが双方の隔たりは埋まっていない。
22日夕、協議を終えた大江首席交渉官代理は「まったく進展がなかったかといえばそうではないが、非常に大きく間合いが狭まったという状況ではない」と述べた。
オバマ大統領は23日に来日する。首脳会談まで「秒読み段階」に入ったが、大江首席交渉官代理は「首脳会談があるからここまで行かなくてはいけない、ここまで行きたいということではない」と述べた。今後も協議は双方で連絡を取り合って行う姿勢だが、具体的には決まっていない模様だ。 林農相も22日の会見で「オバマ大統領が訪日されることがひとつの節目であることは事実だが、期限を設けて交渉するということがわが方が不利になる可能性もある。そういうことをせずにわが国の国益を最大限に実現していくように努力を傾けることに尽きると思っている」と述べた。
TPP交渉についてはこの日開催された食料・農業・農村政策審議会企画部会でも松島浩道総括審議官が委員に説明した。 そのなかで「日米間で一定の合意があったかのような報道があるが、そういった事実はない。何も両国間での合意はなく、事務レベルの協議が継続されている状況」と強調した。
また、TPP政府対策本部は、事実に反する報道で現場に混乱が起きていることから21日に記者ブリーフィングを開き、「昨今の加熱した報道で相手国との信頼関係を著しく損ねるなど交渉に悪影響が生じている。正確な報道を」と報道機関に要請した。
(関連記事)
・【TPP】日本に関税ゼロ要求 米国議員が書簡(2014.04.23)
・【TPP】国会決議の実現求め緊急集会 JA全中(2014.04.22)
・TPPの分断政策には乗らない(2014.04.21)
・【TPP】米国強硬姿勢変わらず(2014.04.16)
・TPPで半失業社会がやってくる?(2014.04.14)
重要な記事
最新の記事
-
新品種から商品開発まで 米の新規需要広げる挑戦 農研機構とグリコ栄養食品2025年5月1日
-
春夏野菜の病害虫防除 気候変動見逃さず(1)耕種的防除を併用【サステナ防除のすすめ2025】2025年5月1日
-
春夏野菜の病害虫防除 気候変動見逃さず(2)農薬の残効顧慮も【サステナ防除のすすめ2025】2025年5月1日
-
イモ掘り、イモ拾いモ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第338回2025年5月1日
-
地元木材で「香りの授業」、広島県府中明郷学園で開催 セントマティック2025年5月1日
-
大分ハウスみかんの出荷が始まる 大分県柑橘販売強化対策協議会2025年5月1日
-
Webマガジン『街角のクリエイティブ』で尾道特集 尾道と、おのみち鮮魚店「尾道産 天然真鯛の炊き込みご飯」の魅力を発信 街クリ2025年5月1日
-
5月1日「新茶の日」に狭山茶の新芽を食べる「新茶ミルクカルボナーラ」 温泉道場2025年5月1日
-
「越後姫」食育出前授業を開催 JA全農にいがた2025年5月1日
-
日本の米育ち 平田牧場 三元豚の「まんまるポークナゲット」新登場 生活クラブ2025年5月1日
-
千葉県袖ケ浦市 令和7年度「田んぼの学校」と「農作業体験」実施2025年5月1日
-
次世代アグリ・フードテックを牽引 岩手・一関高専から初代「スーパーアグリクリエーター」誕生2025年5月1日
-
プロ農家が教える3日間 田植え体験希望者を募集福井県福井市2025年5月1日
-
フィリップ モリス ジャパンとRCF「あおもり三八農業未来プロジェクト」発足 農業振興を支援2025年5月1日
-
ビオラ「ピエナ」シリーズに2種の新色追加 サカタのタネ2025年5月1日
-
北限の茶処・新潟県村上市「新茶のお茶摘み体験」参加者募集2025年5月1日
-
「健康経営優良法人2025」初認定 全農ビジネスサポート2025年5月1日
-
「スポットワーク」活用 農業の担い手確保事業を開始 富山県2025年5月1日
-
「Hiroshima FOOD BATON」食のイノベーションに挑戦する事業者を募集 広島県2025年5月1日
-
「良き仲間」恵まれ感謝 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(1)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日