ツマジロクサヨトウ 三重県で確認 17県88市町村に拡大2019年9月9日
イネやトウモロコシに寄生する病害虫のガ、ツマジロクサヨトウが9月4日、三重県で確認された。国内では初めて鹿児島県で7月に確認されてから、九州全県と沖縄、高知、茨城、岡山、千葉、山口県、愛媛県、福島県、神奈川県で発生を確認。農林水産省の発表によると、9月6日時点で17県88市町村に拡大した。農林水産省と各県などは、早期発見と農薬散布による防除などを呼び掛けている。
三重県は9月4日、鈴鹿市の緑肥用ソルガムのほ場で、ツマジロクサヨトウの幼虫が見つかり、名古屋植物防疫所が確認した。
三重県病害虫防除所は、7月3日の鹿児島県での発生を受け、毎週1回の調査を行っていた。今回発生が確認されたのは、1か月前にロータリーで起こした中に残っていた発芽した株が食害された。同県は、発見当日にプラウですき込んで処理した。今後、かりに飼料用トウモロコシなどに発生した場合は、早期刈り取りによるサイレージで対応する。
農林水産省が、9月に入ってからツマジロクサヨトウの防除に対する支援策の対象として発表した地域は、9月6日時点で、熊本県熊本市、長崎県島原市、大分県宇佐市、高知県南国市、岡山県瀬戸内市、千葉県佐倉市、匝瑳市、愛媛県今治市など22市町村が加わった。
(写真)ツマジロクサヨトウの被害の状況が進展した飼料用とうもろこし(茨城県病害虫防除所提供)
【関連記事】
・ツマジロクサヨトウ 神奈川県で確認 16県81市町村に拡大(19.09.06)
・ツマジロクサヨトウ 東北で初めて福島で確認(19.09.05)
・ツマジロクサヨトウ新たに愛媛、山口でも 各県の発生状況(19.09.03)
・米国産トウモロコシ 275万tの保管料を支援-吉川農相(19.09.03)
・【 クローズアップ 日米FTA】決定版!やはり「失うだけの日米FTA」【 東京大学教授・鈴木宣弘】(19.09.02)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(174)食料・農業・農村基本計画(16)食料自給率その他の食料安全保障の確保に関する目標2025年12月27日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(91)ビスグアニジン【防除学習帖】第330回2025年12月27日 -
農薬の正しい使い方(64)生化学的選択性【今さら聞けない営農情報】第330回2025年12月27日 -
世界が認めたイタリア料理【イタリア通信】2025年12月27日 -
【特殊報】キュウリ黒点根腐病 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【特殊報】ウメ、モモ、スモモにモモヒメヨコバイ 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【注意報】トマト黄化葉巻病 冬春トマト栽培地域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
【注意報】イチゴにハダニ類 県内全域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
バイオマス発電使った大型植物工場行き詰まり 株式会社サラが民事再生 膨れるコスト、資金調達に課題2025年12月26日 -
農業予算250億円増 2兆2956億円 構造転換予算は倍増2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(1)2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(2)2025年12月26日 -
米卸「鳥取県食」に特別清算命令 競争激化に米価が追い打ち 負債6.5億円2025年12月26日 -
(467)戦略:テロワール化が全てではない...【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月26日 -
【スマート農業の風】(21)スマート農業を家族経営に生かす2025年12月26日 -
JAなめがたしおさい・バイウィルと連携協定を締結 JA三井リース2025年12月26日 -
「省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業」採択 高野冷凍・工場の省エネ対策を支援 JA三井リース2025年12月26日 -
日本の農畜水産物を世界へ 投資先の輸出企業を紹介 アグリビジネス投資育成2025年12月26日 -
石垣島で「生産」と「消費」から窒素負荷を見える化 国際農研×農研機構2025年12月26日 -
【幹部人事および関係会社人事】井関農機(1月1日付)2025年12月26日


































