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農薬:防除学習帖

トマト病害虫雑草防除のネタ帳 害虫防除 ヤガ【防除学習帖】第195回2023年4月8日

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現在、防除学習帖では、トマトの病害虫雑草の生態や防除法を紹介している。前回からトマトを加害する害虫の防除ネタを順次紹介しており、今回は、チョウ目ヤガ科に属する害虫の生態と防除を紹介する。

1.トマトに発生するヤガ科害虫

トマトへの被害を起こすヤガ科害虫は、ネキリムシ類(カブラヤガ、タマナヤガ)、オオタバコガ、ヨトウムシ類(シロイチモジヨトウ、ハスモンヨトウ、ヨトウガ)の計6種。いずれも、多食性で広範囲の作物を加害する。

トマトを加害するヤガ科害虫

2.トマトに発生するヤガ科害虫の生態と被害

(1)ネキリムシ類(カブラヤガ、タマナヤガ)
発芽または定植後間もない幼植物を加害し、日中は土中に潜み、夜間に活動して、葉や地際部の茎を食害する。茎を切断するため欠株が多く発生し、収量が落ちる。
(2)オオタバコガ
ふ化幼虫が花蕾や幼果を食害し、短時間のうちに果実の中に潜入し、種の部分を食べつくすと果皮に穴をあけて果実から脱出し、また別の果実に潜入する。1頭の幼虫で老齢化するまでに数個の果実を食害する。食い入りした穴からは雑菌が入り、腐敗したり落果したりする。果実の価値を著しく損なうので被害が大きい。
(3)ヨトウガ、ハスモンヨトウ
弱齢期の幼虫が葉裏に群生して加害し、表皮を残して葉肉を食害する。3齢幼虫になると分散して葉縁から葉脈や葉柄を残して食害する。オオタバコガ同様に果実に幼虫が潜入して果肉を食害する。葉が食害されて収量が大幅に低下し、果実を直接加害することで、収量、品質が大幅に低下する。
(4)シロイチモジヨトウ
ふ化幼虫は葉内部に潜入し、表皮を残して食害する。3齢以降は分散して加害し、発生株の周囲坪状に被害を起こす。葉の活力が大きく低下し、生育不良となって収量が低下する。

3.防除法

(1)耕種的防除法
①捕殺
成虫も幼虫も見つけ次第速やかに捕殺する。被害のあった果実は取り除き、中の幼虫を捕殺する。
②防虫ネットの設置
施設栽培であればハウス開口部に防虫網を設置することで防除できる。ただし、扉を開け閉めする際に侵入しないよう、ハウス入口前に予備室を設けるなど侵入防止を徹底する。
③フェロモン剤の使用(オオタバコガ、ハスモンヨトウ)
コナガコンプラスやコンフューザーVといったフェロモン剤を、ほ場を中心にできるだけ広範囲に設置する。

(2)薬剤防除
ヤガ科害虫に効果のある有効成分は別紙のとおり。
チョウ目に属する害虫は、主に幼虫の食害によって被害が起こる。幼虫は大体5~6回脱皮を繰り返しながら成長する。成長の過程で幼虫の体も大きくなり、体が大きいほど効果が低くなる。

① ネキリムシ類は、播種または定植する前にダイアジノン粒剤等を土壌混和する。定植後に被害が発生する場合は、ネキリエースやデナポベイトといったベイト剤を適量株元に施用する。クロルピクリンによる土壌消毒によって土壌中に潜む幼虫を一網打尽できるので、適宜作付前実施する。

② オオタバコガは、幼虫が果実内に潜入するため殺虫剤を届かせることが難しい。このため、潜入後に効果のある殺虫剤は無いと考え、ふ化幼虫が実に食い入る前の定期的な予防散布を実施する。具体的には、特に発生が多くなる8~9月を重点防除時期として、7~10日間隔で定期散布を行う。
なお、下表は、甲虫に適用のある有効成分をトマトへの作物登録の有無を問わずに抽出したため、実際の登録内容と異なる場合がある。このため、あくまで選択のための参考とし、実際の使用にあたっては、農薬ラベルを良く読んで、登録内容を遵守して使用してほしい。

ヤガ科害虫に効果のある有効成分一覧

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