伊豆オリーブみらいプロジェクト 植樹セレモニーを実施 J-オイルミルズ2020年10月9日
J-オイルミルズは、伊豆産オリーブのブランド化と地域の活性化をめざし、東急と伊豆急ホールディングスが推進する「伊豆オリーブみらいプロジェクト」に10月から参画。同社が運営管理する片瀬圃場(静岡県賀茂郡東伊豆町)でオリーブの栽培を始める。栽培開始にあたり10月6日、3社関係者による記念植樹セレモニーを実施した。
J-オイルミルズ、東急、伊豆急HDの関係者による記念植樹セレモニーが行われた
片瀬圃場では伊豆の気候に適した品種の見極めや、栽培に関する知見の蓄積を目的に、ルッカやコロネイキ、ピクアルなどの品種を中心に、世界各地の多様な品種、計100本を植樹し、栽培する。
当日は、記念植樹のあと、アメリカ油化学会(AOCS)オリーブオイルパネル認定を受けた、J-オイルミルズのオリーブオイル官能評価チームの水野勢技世から栽培品種に関する解説があった。
同社執行役員で油脂事業部長の古川光有氏は、「今回の取り組みを通じ、これまでに培ってきたオリーブオイルの評価、保管・充填、ミールの活用などに関する技術力に加え、原材料であるオリーブの栽培管理の知見を蓄積する事で、伊豆産オリーブのブランド化のさらなる推進と、伊豆地域の活性化に寄与していく」と話している。
伊豆オリーブみらいプロジェクトは、東急と伊豆急HDが、オリーブを通じて、農林漁業(1次産業)、製造業(2次産業)、小売業(3次産業)の事業を総合的かつ一体的に推進する、「6次産業化」による地域活性化をめざして2013年に始めた取り組み。急増するオリーブオイル需要を追い風に、伊豆の特産品としてオリーブを商品化し、観光客を呼び込み、利用客増につなげ、また、ミカン・茶栽培の減少による耕作放棄地の再生をめざしている。
2013年には、東急と伊豆急HDが、東伊豆地域の新たな農産物としての可能性を検証することを目的に、東伊豆町とオリーブの調査・研究に関する協定を締結し、試験栽培を開始。現在は、伊豆半島7か所に設けた直営のほ場のほか、協力農家とオリーブの木の植樹を進めており、2019年9月時点での栽培本数は約6000本と順調に進捗。また、東急が2016年に静岡県伊東市内に設けた搾油所で、果実から油を精油しており、2019年3月には本数限定で初の一般販売が実現。伊豆高原桜まつりで製品をPRした。
東伊豆地域は、耕作放棄地の対策や農業従事者の高齢化、および後継者不在による担い手の不足など、農業におけるさまざまな課題を抱えているが、オリーブの生産や加工などを通し、地域活性化をめざしている。
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