物流センターで特別支援学校が販売会 約100人が来場 パルシステム連合会2023年12月21日
パルシステムグループの物流を担うパルラインは12月14日、パルシステム熊谷センター（熊谷市樋春）で埼玉県の深谷はばたき特別支援学校の生徒らが作った工芸品や農作物の販売会を開催。来場した約100人の社員らに、生徒10人が商品をアピールした。
この販売会は、パルライン初の試みで会場には当日、生徒たちが栽培し前日に収穫した新鮮な白菜やネギ、ブロッコリーやサツマイモなど軽トラック1台分が運び込まれた。センター入り口に積まれた野菜の値段はどれも100円で、仕事帰りの社員は販売する生徒に「立派なものばかりなのに、こんなに安くて大丈夫なの」と声をかけていた。
自ら制作した陶器を手にする前田さん
会場には、木工品や陶器、革細工や手芸など小物も色とりどりに並べられ、商品としての完成度の高さに社員も感心。陶器を制作した前田翔さん（17）は、週3回の授業で茶碗とぐい呑みを担当し、「機械操作に気を使い、整った形にできるとやりがいを感じる」と話していた。
また、同センター内に配送拠点を構えるパルシステム埼玉やパルラインの他地域の事業所で働く担当者も駆け付け、価格以上のでき栄えの商品をそれぞれ購入。飛ぶように売れた野菜販売を担当した稲葉朋希さん（17）は販売会を終え、「疲れたけど楽しかった。お客さんが喜んでくれて自分も嬉しかった」と振り返った。
休憩中の社員も売り切れる前に野菜を購入
販売会は、学校教諭の「コロナ禍で日々の学びの成果物の販売先が減ってしまった」との困りごとを受けたパルラインが熊谷センターでの開催を提案し、パルシステム埼玉との連携で実現。センターのセットラインでは、特別支援学校の卒業生たちが日々の業務に欠かせない一員として活躍しており、学校との日頃の連携のなかで、新たなイベント開催につながった。
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