高床式砂耕で〝シェアリング農業〟 東レ建設などが実証試験2017年8月31日
高齢者・女性の雇用創出に
東レ建設(株)(本社=大阪市)は、高床式砂栽培農業施設を活用した「シェアリング農業」の実証試験を行なう。ライフスタイルや体力にあわせて農作業できる〝新しい農業のカタチ〟の実現をめざし、9月1日から開始し、半年かけて必要なデータを収集する。
東レ建設の高床式砂栽培施設(トレファーム)は、高床のベッドに砂を培地に、液肥で野菜を栽培する施設。腰をかがめない姿勢で作業が軽減され、農機具も必要としない安全・安心な農法だ。これにインターネットを介して各種の情報を送受信するIOT技術を組み合わせ、最適な作業条件をつかもうというもの。
実証事業は、けいはんな学研都市(京都府精華町)を拠点に、同社の実証農園「トレファームラボ」で行なう。期間は2017年9月から2018年2月まで。農園周辺の人、約50人が実証サポーターとして参加し、栽培環境データ(温度・湿度・灌水等)と作業状態データ(作業に関する身体的負担など)を収集。ほ場管理や作業者の招集等を、インターネットを介して統合的にできるシステムを構築する。
同社は、働く人のライフスタイルや体力に合わせて作業する「シェアリング農業」について、「働くことをあきらめていた女性や高齢者、療養中の人も、地域で無理なく働ける機会を提供できる。実証試験で得た効果や課題をもとに事業モデルを確立し、社会参加や就労機会の創出、地域コミュニティづくり、食育、地産地消等にも貢献する〝新しい農業のカタチ〟をつくる」としている。
なおこの事業は同社のほか、(株)国際電気通信基礎技術研究所、(株)グリーンファーム、(株)シスコ、東レ(株)、東京農大、大阪市立大学、(一社)日本砂栽培協会、(株)グリーンファームかずさで構成するコンソーシアムで実施する。
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