1位はスマホで田んぼの水管理-農業技術10大ニュース2017年12月21日
農林水産省は12月20日、「2017年農業技術10大ニュース」を公表した。1位はICTによる水田の自動給排水栓の開発が選ばれた。
農業技術10大ニュースは、1年間に新聞記事となった民間、大学、公立試験研究機関、国立研究開発法人の研究成果から農業専門紙・誌などの投票で選定している。
第1位は農研機構が開発したICTによる田んぼの水管理。
日本で初めてスマホやパソコンでモニタリングしながら遠隔操作したり、自動で給水、排水を制御できるシステムを開発した。農研機構の実証ほ場では水管理にかかる労働時間を約80%削減したほか、出穂期から収穫までの用水量を約50%削減した。水管理労力の大幅な削減で大規模農家のさらなる規模拡大や余剰労働力を活かした6次産業化への取り組みに貢献することで農家の所得向上が期待される。
2位以下は▽自動運転田植機の開発、▽イネいもち病菌の感染の要となる遺伝子を発見、▽ウエブで使える全国デジタル土壌図を公開、▽米粉100%パンの製造技術を開発、▽受粉しなくても実がなるトマトをゲノム編集で開発、▽作業精度が高く高能率な軟弱野菜(ホウレンソウ)調整機を開発、▽キクに青い花色を付与する技術開発、▽水田防除用ラジコンボートのロボット化、▽青切りタマネギの新省力収穫・調製体系を開発。「2017年農業技術10大ニュース」の選定について:農林水産技術会議(=外部リンク)で紹介する予定。
(関連記事)
・台湾の農業・農業技術を世界に発信 第2回台湾国際農業週始まる(17.11.10)
・【第3回JA営農・経済フォーラム】自己改革の「見える化」を(17.10.02)
・省力化や新品種など36の研究紹介 「最新農業技術・品種2017」(17.05.17)
・最新の農業技術と研究をサイト検索 農水省(17.04.12)
・自由貿易で高い競争力【デンマーク】(17.02.22)
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日