【注意報】過去10年間で最多誘殺 水稲の斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 山口県2024年7月18日
山口県病害虫防除所は、水稲の斑点米カメムシ類(アカスジカスミカメ、クモヘリカメムシ、イネカメムシ等)が県内全域で多発のおそれがあるとして、7月17日に令和6年度病害虫発生予察注意報第2号を発令した。

山口県病害虫防除所によると、県内3か所の予察灯における6月10日~7月9日の斑点米カメムシ類5種の誘殺数は5972頭(平年699頭)で、過去10年間で最も多かった。
下関地方気象台が7月11日に発表した1か月予報では、8月の気温は高く、斑点米カメムシ類の活動に好適となる。
防除方法は次の通り。
(1)薬剤防除時期(液剤)
〇穂揃期と穂揃期7日後
〇イネカメムシの発生が多い地域では、出穂期と出穂期7日後
(2)粒剤で防除を行う場合は、液剤より3~4日早く散布する。
(3)防除後、ほ場での発生状況を確認し、カメムシ類の発生が認められる場合は、さらに7日後の追加防除を実施する。
(4)防除薬剤は、山口県農作物病害虫・雑草防除指導基準による。
また、同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇出穂期にイネカメムシによる集中的な吸汁を受けると、不稔穂が発生し収量に影響を与える恐れがあるため、同種の発生が多い地域では、周囲より出穂が早いほ場、または遅いほ場は特に注意する。
〇水稲出穂後の草刈りは、斑点米カメムシ類の水稲への移動を促し、加害を助長するので避ける。
〇防除時期に畦畔に出穂したイネ科雑草がある場合は、畦畔も含めて防除を実施する。
〇斑点米カメムシ類は広範囲に移動するため、広域で一斉防除すると効果が高い。
〇粒剤は、クモヘリカメムシ、イネカメムシ等の大型カメムシに対しては効果が劣るため、防除後の効果をよく確認する。
〇防除にあたっては、適正な薬剤散布作業の実施、農薬使用基準の遵守、ミツバチ被害軽減対策など安全で効果的な防除に努める。
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