高槻産農産物で給食 児童と生産者が交流 規格外野菜使用コロッケも登場2025年7月10日
大阪府高槻市は7月9日、市内の全市立小中学校で、地産地消の取り組みの一つ「高槻農産物の日」として、高槻市内の農産物をたくさん使った給食が提供された。今年は高槻産の規格外品のジャガイモとタマネギを使い、「高槻エコロッケ」と名付けられたフードロス削減につながるメニューも登場。市立阿武野小学校では、3年生の児童が地元農家と一緒に給食を食べたり、野菜作りの話を聞いたりして交流した。
高槻産農産物を使った給食を共にする生産者と児童
この取り組みは、給食を通じて、子どもたちに地元の農業を身近に感じてもらい、農業に携わる人々の工夫や努力を知ることで、食生活が食材を生産する方々などにより支えられていることなど、食の大切さについて学んでもらおうと毎年実施している。
この日の献立は、高槻エコロッケ、そえ野菜、豆苗の五目スープとご飯、牛乳。また、地元産のお米、三島江地区で栽培された豆苗、樫田地区で採れたシイタケなど地元農産物がたくさん使われた。「高槻エコロッケ」は、市場に売り出すことができない高槻産の規格外のジャガイモとタマネギを使っており、子どもたちに地産地消の大切さとSDGsについて学ぶことで食べ物を無駄にしない意識を持ってもらおうと今回初めて登場した。
阿武野小学校では、地元農家から生産者4人が学校を訪れ、交流会を実施。3年生児童から農家へ感謝の手紙が読まれ「農家のみなさんのおかげでおいしい給食が食べられています」と伝えた。地元農家の畑中さんは「子どもたちの笑顔を見ると励みになります。これからも安心安全な野菜を作っていきたい」と嬉しそうに話した。
交流会の後には、児童と給食を囲み、農家から「毎日天気や気温を気にしながら育てることが大変」など野菜作りの話に、児童たちは熱心に耳を傾けていた。児童たちは「タマネギはどうやってできるの」「このコロッケおいしい」など会話を楽しみながら、農家と交流を深めた。
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