【花ちゃん・消費者の目】新型コロナ 冷静に対応2020年3月6日
クルーズ客船ダイヤモンドプリンセスの船内で新型コロナウイルスの感染者が出たため、厚生労働省は同船に横浜港の大黒ふ頭に長期間停泊するよう指示、乗客に対する検疫が実施されました。症状を訴えた方を中心に新型コロナウイルス検査を実施していて、その結果は連日ニュースで報道されました。クルーズ船以外の場所でも陽性と判定された人の数が増え、それにつれて人々の不安はどんどん膨らんでいるように感じます。「新型」であることや「未知」という言葉の印象から、人々の心の中には不安が生まれ、疑心暗鬼から過剰な反応が起きているような気がしないでもありません。
◇ ◇
テレビやネットで流れる、全身を覆う防護服を身に着けた検疫官や医療関係者の映像は、人々の不安をさらに煽ってしまう結果になっています。検査が受けられないことにも人々の不満の原因になっています。
確かに現時点では特効薬がないのだから、陽性だとわかったとしても仕方がないのかもしれませんが、科学的に正しいことが必ずしも人々に受け入れられるとは限らないこともコミュニケーションを難しくしています。また、誰でも情報発信できる世の中にあっては、ガセやデマに踊らされないよう、気をつけなければならないと思います。
◇ ◇
一方で、人々の心に不安が広がるにつれて、他人に対する不寛容や差別が表面化してきています。電車の中で咳エチケットを守らない乗客とそれを咎めた乗客との間でトラブルになったとも聞きました。トラブルにならないまでも、マスクをせずに咳をすると車内の乗客の冷たい視線を浴びてしまいます。咳エチケットの普及は歓迎ですが、過剰な不寛容や差別がこれ以上拡大しないことを心から願っています。(花ちゃん)
本コラムの一覧は下記リンクからご覧いただけます。
【花ちゃん・消費者の目】
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(173)食料・農業・農村基本計画(15)目標等の設定の考え方2025年12月20日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(90)クロロニトリル【防除学習帖】第329回2025年12月20日 -
農薬の正しい使い方(63)除草剤の生理的選択性【今さら聞けない営農情報】第329回2025年12月20日 -
スーパーの米価 前週から10円上がり5kg4331円に 2週ぶりに価格上昇2025年12月19日 -
ナガエツルノゲイトウ防除、ドローンで鳥獣害対策 2025年農業技術10大ニュース(トピック1~5) 農水省2025年12月19日 -
ぶどう新品種「サニーハート」、海水から肥料原料を確保 2025年農業技術10大ニュース(トピック6~10) 農水省2025年12月19日 -
埼玉県幸手市とJA埼玉みずほ、JA全農が地域農業振興で協定締結2025年12月19日 -
国内最大級の園芸施設を設置 埼玉・幸手市で新規就農研修 全農2025年12月19日 -
【浜矩子が斬る! 日本経済】「経済関係に戦略性を持ち込むことなかれ」2025年12月19日 -
【農協時論】感性豊かに―知識プラス知恵 農的生活復権を 大日本報徳社社長 鷲山恭彦氏2025年12月19日 -
(466)なぜ多くのローカル・フードはローカリティ止まりなのか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月19日 -
福岡県産ブランドキウイフルーツ「博多甘熟娘」フェア 19日から開催 JA全農2025年12月19日 -
α世代の半数以上が農業を体験 農業は「社会の役に立つ」 JA共済連が調査結果公表2025年12月19日 -
「農・食の魅力を伝える」JAインスタコンテスト グランプリは、JAなごやとJA帯広大正2025年12月19日 -
農薬出荷数量は0.6%増、農薬出荷金額は5.5%増 2025年農薬年度出荷実績 クロップライフジャパン2025年12月19日 -
国内最多収品種「北陸193号」の収量性をさらに高めた次世代イネ系統を開発 国際農研2025年12月19日 -
酪農副産物の新たな可能性を探る「蒜山地域酪農拠点再構築コンソーシアム」設立2025年12月19日 -
有機農業セミナー第3弾「いま注目の菌根菌とその仲間たち」開催 農文協2025年12月19日 -
東京の多彩な食の魅力発信 東京都公式サイト「GO TOKYO Gourmet」公開2025年12月19日 -
岩手県滝沢市に「マルチハイブリッドシステム」世界で初めて導入 やまびこ2025年12月19日


































