森林再生基金(FRONT80)助成案件決まる 農林中金2013年3月1日
農林中央金庫は2月28日、「公益信託 農林中金80周年森林再生基金」(通称「FRONT80」)の第8回助成案件を発表した。52件の応募の中から9案件に対し合計1億3000万円を助成する。
FRONT80は、平成17年の農林中金創立80周年を機に設置された基金で、民有林の再生につながる優れた取り組みを支援するもの。
信託財産10億円で設定し、これまで7年間でのべ36案件に対し、6億9600万円を助成してきた。
今回、助成を決めた9案件については、▽低コストで効率的な作業システムの確立▽木材の有効活用等による販売収入の確保と採算性の向上などをめざす事業が多く、「いずれの案件も地域の森林、林業が抱える緊急の課題に対して意欲的にチャレンジしている」(農林中金)と評価している。
決定案件については25年4月から事業がスタートし農林中金は取り組み内容に応じた専門家を派遣するなどのサポートを行う。26年6月頃助成金を交付する予定。また、25年5月からは第9回の助成案件の募集を始める。
◇
第8回の助成案件、実施団体は次の通り(▽団体名(都道府県名)「事業名」)。
▽鶴居村森林組合(北海道)「低コストでつくる林業専用道と作業システム(水土保全に配慮して)」
▽石巻地区森林組合(宮城)「『復興の森林(もり)プロジェクト』?木質バイオマス資源(C・D材)の活用による林業復興?」
▽福井市森林組合(福井)「里山再生事業と龍興寺跡の融合で地域活性化?朝倉氏族の遺跡?」
▽長野森林組合(長野)「カシノナガキクイムシから守る!?野尻湖の豊かな里山林再生事業?」
▽富士森林組合(静岡)「『生産量増加を目指す段階』としての富士プロ第2ステージの構築に向けて」
▽大阪府森林組合(大阪)「多様な木材利用による里山の資源循環モデルの構築」
▽吉野きたやま森林組合(奈良)「急傾斜地における作業道開設と施業集約化モデル実証事業」
▽NPO法人 土佐の森・救援隊(高知)「自伐林業方式『集落営林型』確立による、民有林再生モデル事業の展開」
▽鹿児島県森林組合連合会(鹿児島)「急傾斜地区における災害に強い森林づくり」
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