米の購入、「ネット・通販」が大幅増2014年6月30日
JC総研がコメの消費行動を調査
一般社団法人JC総研は6月26日、「米の消費行動に関する調査結果2014」を発表した。全体として米を主食とした食事の回数が昨年よりさらに減少した。また、購入先では「ネット・通販」が若年層で大きく増えたなどの結果だった。
調査はインターネットを使って3月に実施された。20歳代以下も含め男女約2000人から回答を得た。JC総研の米の消費行動に関する調査は2008年から実施しており、今回で8回目。
米を主食とした食数は1週間(21食)で12.96食と前回調査の13.06食よりさらに減った。一方、米以外を主食にした食は6.60食から6.71食に増えた。なかでもパン類は0.19ポイント増えて3.96となった。
ただ、同時に「食べなかった」食数も前回の1.34食からさらに増えて1.36食となった。
属性別でみると単身男性では、炊飯した米の食数は7.47食から6.92食に減ったが、米の加工食品が0.61食から1.17食に増えたことから全体としては11.88食から12.04食に増えた。既婚男性、単身女性はいずれも米の食数は減少した。主婦は横ばいだった。
米の購入先は、全年齢層で「スーパー・量販店」が40%程度を占め、年齢層にかかわらず購入比率が高い。「親兄弟・親戚等から無償で」は20代以下では36.7%と「スーパー・量販店」の38.8%に迫る。30代も25.6%と4人に1人が親元や親戚から米の提供を受けており、若者の一人暮らしや子育て世代層では貴重な家計の助けになっていることがうかがえる。
一方、今回の調査では「ネット・通販」が各年齢層とも前回調査を上回り、販売ルートとして一定の位置を占めつつあることが分かった。とくに20代では前回の2.9%から8.1%へ、30代では同4.5%から10.8%へと伸びた。若年層の増加が目立っている。
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